インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した

『タス通信』より
2015年12月29日10時18分配信
【太平洋艦隊の艦船は演習「インドラ・ネイヴィー」からの帰路上で対空防衛任務に取り組んだ】
ウラジオストク、12月29日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ
海軍演習「インドラ・ネイヴィー」から戻り、ウラジオストクへ針路を取っている太平洋艦隊艦船支隊は、その航路上で対空防衛任務に取り組み、インドネシアのタンジュンプリオク港を訪れた。

太平洋艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは伝えた。
「戦闘任務の遂行中に艦の乗組員は対空防衛任務へ取り組み、対テロ部隊の訓練、艦内戦闘演習を実施し、更には艦内のダメージコントロール及び海上での物資補充へ取り組みました」
彼は話した。
マルトフは、アレクサンドル・ユルダシェフ少将指揮下の支隊には、駆逐艦「ブイストルイ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」が含まれていると説明した。
更に、インド洋での戦闘勤務の枠組みにおいて親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までサラーラ港(オマーン国)で水と食料の在庫を補充した。
マルトフは、太平洋艦隊艦船支隊が2015年11月2日にウラジオストクから出航し、ヴィシャーカパトナム(インド共和国)へ針路を取った事を想い起した。
それは、12月6日から12日まで沿岸およびベンガル湾で実施された海軍演習「インドラ・ネイヴィー-2015」へインド共和国海軍と共に参加する為であった。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]
11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]
11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]
その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]
12月6日、インド東岸のヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]
太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】
合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将、インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将がロシア側の演習統制官を務めています。
12月10日、ロシア海軍とインド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]
海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]
演習は12月12日に完了し、インド海軍のフリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]
合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。
これに伴い、艦船支隊指揮官アレクサンドル・ユルダシェフ少将は、旗艦を「ワリャーグ」から「ブイストルイ」に変更したようです。

そして12月29日、太平洋艦隊艦船支隊の3隻は、インドネシアのジャカルタ近郊にあるタンジュンプリオク(Tanjung Priok)へ寄港しました。

この3隻はウラジオストクへの帰路に就いています。
一方、単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、12月24日から26日までオマーンのサラーラ港へ寄港し、物資を補充しました。

「ワリャーグ」は地中海東部-シリア沖へ行く事になるようです。

[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは再び地中海東部へ行く?]
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