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ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイル"カリブル"を発射した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年12月30日17時1分配信
【「アドミラル・グリゴロヴィチ」は国家受領試験を成功裏に完了した】

ロシア最新フリゲート・プロジェクト11356「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、12月30日・水曜日に有翼ミサイル「カリブル」を発射し、国家受領試験を成功裏に完了した。

『海軍産業』(フロートプロム)特派員へ沿バルト造船工場「ヤンターリ」広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは話した。

「本日、グリゴロヴィチは北方での国家試験を完了しました。
同艦はミサイル複合体シチーリ及びカリブルの試験を行ないました。
全ては成功裏に実施され、今、艦は1月の第1週に予定されているカリーニングラードへの移動準備を行なっております」
ミハイロフ
は語った。

対談者は、カリーニングラードへ艦が到着して検査が実施され、その後、ロシア連邦海軍へのフリゲートの引き渡しの準備が始まる事を指摘した。
ミハイロフは、アンドレイ旗の掲揚と受領-引渡証書への署名は2月に予定されている事を強調した。

プロジェクト11356艦のトップ-「アドミラル・グリゴロヴィチ」の国家受領試験は2015年10月に開始され、12月には試験発射を実施する為に北方艦隊へ到着した。
当初、フリゲートロシア海軍への引き渡し時期は2015年8月に予定されていたが、不具合を起こしたメインエンジンの冷却器の交換に関連して延期された。
2015年12月末、国防省代理ユーリー・ボリソフは、プロジェクト11356艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」は2016年になってから納入されると表明した。

[『海軍産業』参考資料]
高射ミサイル複合体「シチーリ」
は、多重チャンネル艦上配置垂直発射高射ミサイル複合体である。
それは、地上及び水上目標へ打撃を与える為の大規模なミサイル及び航空機による攻撃の撃退の為を含め、全ての空中攻撃手段からの艦の全方位防衛を行なう為に意図されている。

ミサイル複合体「カリブル」は、対艦及び対潜ミサイル、そして地上目標に対しミサイルを発射できる。
セルは単独発射或いは一斉発射の双方を実行できる。
複合体は、シリアの過激派に対し、カスピ小艦隊の艦が使用した後、広く知られるようになった。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦の1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した]

その後、2014年12月初頭から造船所の岸壁で係留試験が開始されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月5日8時7分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は係留試験を開始した】

12月21日にはガスタービンエンジンが初めて始動されました。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2014年12月21日14時24分配信
【警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は初めてエンジンを始動した】

そして2015年2月17日、出航前の消磁作業の為、「ヤンターリ」浮きドックへ入りました。
[ロシア海軍の新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は消磁作業を開始した]

消磁作業は3月下旬に完了し、4月8日に「ヤンターリ」造船所の在るカリーニングラードからバルチースク海軍基地へ移動しました。

4月下旬に1回目の洋上試験が実施され、4月29日に完了しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年5月初頭から2回目の洋上試験を開始する]

そして5月5日に2回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を開始した]

2回目の試験は5月7日には終わり、バルチースク基地へ戻りました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2回目の洋上試験を終えた]

5月16日から3回目の洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は5月16日から洋上試験を再開する]

この3回目の洋上試験中、初めて「アドミラル・グリゴロヴィチ」の砲兵装~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、AK-630M 30mmガトリング砲の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは初めての砲撃試験を行なった]

5月28日、4回目の洋上試験へ出発しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは洋上試験を続ける]

7月26日の「ロシア海軍の日」には、バルチースクの観艦式へ参加しました。

[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]

8月27日、高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が初めて実行されました。
[ロシア海軍最新警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で対空ミサイルを発射した]

10月初頭に工場航行試験は完了しました。

10月14日から国家受領試験が開始され、10月16日にバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチの国家受領試験が始まる]
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは国家受領試験の為にバルト海へ出航した]

10月27日、バルト海A-190「ウニヴェルサール」100mm砲、AK-630 30mm機関砲、RBU-6000対水中ロケット爆雷の実弾射撃を行ないました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で砲撃を行なった]

10月29日、バルト海高射ミサイル複合体「シチーリ-1」を発射しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバルト海で艦対空ミサイルを発射した]


しかし、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の主要打撃兵装である有翼ミサイル「カリブル」(の対地攻撃型)の発射試験はバルト海では実施できない為、ロシア北方艦隊の担当海域(バレンツ海方面)へ回航して発射試験を行なう事になりました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはバレンツ海方面で巡航ミサイル"カリブル"の発射試験を行なう]

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「アドミラル・グリゴロヴィチ」バルチースクを出てクロンシュタットへ寄った後、12月13日頃に出航し、12月21日に北方艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは北方艦隊基地へ到着した]

そして12月30日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」バレンツ海有翼ミサイル「カリブル」の発射試験を実施しました。

今後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」カリーニングラードへ戻り、艦の点検を行なった後、2015年2月にロシア海軍へ引き渡されます。
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