ロシア海軍訓練センターは新世代艦の乗組員の訓練を行なっている
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月3日9時4分配信
【海軍は新世代艦及び潜水艦の乗組員の訓練を強化する】
モスクワ、1月3日-ロシア通信社ノーボスチ
海軍第907合同訓練センターの構成に加わっている海軍訓練センターは、2016年に新世代艦及び潜水艦の乗組員の訓練を活発化させる。
第907センター所長レオニード・ジンチェンコ1等海佐は伝えた。

「海軍合同訓練センターの構成に加わっている訓練センターは、2016年には、軍事造船の国家プログラムの枠組みにおいて受け入れられる原子力潜水艦及びディーゼルエレクトリック潜水艦、様々なクラスの水上艦の乗組員、海軍歩兵および海軍航空隊の要員、新たな機器及び兵器の操作の訓練に主な焦点を当てます」
ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部はジンチェンコの談話を引用した。
特に海軍訓練センターは、2016年に海軍へ引き渡される新たなプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「コルピノ」、「ヴェリキー・ノヴゴロド」の乗組員の訓練を推し進める。
「新たなる演習年度が到来し、海軍合同訓練センターは、プロジェクト11356警備艦アドミラル・マカロフ、プロジェクト20380コルベット"グロームキー"、特殊船イワン・フルス、対機雷防衛艦ゲオルギー・クルバトフ、5隻のグラチョニク型対破壊工作艇の為の乗組員の訓練を行ないます」
ジンチェンコは話した。
訓練は、常に更新されているシミュレータベースを使用して実施される。
この訓練の焦点は、構成材の部分に関する知識の高水準を達成し、海洋における最も困難な任務を遂行する為の高い専門性へ到達する事に有る。
プロジェクト06363潜水艦の5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」と6番艦「コルピノ」は、2014年10月30日にサンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所で起工され、2016年春の進水と2016年11月25日の引き渡しが予定されています。
[ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦を黒海艦隊向け以外にも追加調達するかもしれない]
プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で起工され、2015年9月2日に進水しました。
同艦は2016年末に海軍へ引き渡される予定となっております。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットとしては2隻目となる「グロームキー」は2012年4月20日にコムソモリスク・ナ・アムーレのアムール造船工場で起工されました。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]
[最新鋭コルベット"グロームキー"は2016年11月までにロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]
プロジェクト18280偵察艦の2番艦「イワン・フルス」は、2013年11月14日にサンクトペテルブルクの北方造船所(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]
プロジェクト12700基地掃海艦の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2014年4月25日にサンクトペテルブルクのネヴァ川中部造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
プロジェクト21980対破壊工作艇は、既に10隻がロシア海軍へ就役しており、現在はゼレノドリスクのゴーリキー記念造船所で2隻、ルイビンスクのヴィンペル造船所で3隻が建造中です。

当然ながら、これらの新造艦の乗組員も養成する必要があり、配備予定先の艦隊から乗組員を集めて乗員団を結成し、今回の記事に登場する海軍訓練センターで一通りの訓練を受けた後、艦が建造されている造船所へ向かい、艦の係留試験や洋上試験を行ないます。
今回の記事に登場する潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」、警備艦「アドミラル・マカロフ」は黒海艦隊へ、コルベット「グロームキー」、偵察艦「イワン・フルス」は太平洋艦隊へ配備されますから、それぞれの艦隊から乗員を集める事になります。
黒海艦隊へ配備される潜水艦2隻に関しては、元ウクライナ海軍潜水艦「ザポリージャ」乗員も加わる事になるようです。
[元ウクライナ海軍潜水艦ザポリージャ艦長はロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の艦長に任命されるかもしれない]
基地掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」の配備先は明らかにされていませんが、北方艦隊かバルト艦隊の可能性が高いでしょう。
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