ロシア海軍黒海艦隊は2015年に16隻の各種艦艇を受領した
- カテゴリ:ロシア黒海艦隊(2012-2019年)
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2016年1月4日11時0分配信
【2015年に黒海艦隊は15隻の新たな戦闘艦と支援船を受領した】
昨年、黒海艦隊へ15隻の最新の戦闘艦及び支援船が補充された。
ノヴォロシースクからセヴァストーポリの常時駐留所へ、兵装として有翼ミサイル「カリブル-NK」を有する2隻の小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」が到着した。
更には、有翼ミサイル複合体「カリブル-PL」で武装するディーゼル潜水艦「ノヴォロシースク」と「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗組員は任務遂行へ着手した。
2015年、艦隊へ7隻の新たなプロジェクト「ラプトル」及び「グラチョノク」対破壊工作艇が加わった。
補助艦隊は、現代的な曳船「RB-365」と最新の多機能複合港内支援船VTN-73を受領した。
ユニークな多機能救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」と2隻の潜水夫支援艇SMK-2094及びRBK-1045へ聖アンドレイ旗が掲揚された。
2020年までの再軍備プログラムに沿って、2016年に黒海艦隊は、警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、2隻のディーゼル潜水艦「スタールイ・オスコル」と「クラスノダール」、更には支援船及び海上クレーンを含め、更に何隻かの軍艦の受領を計画している。
小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」は、2015年12月12日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。


[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
潜水艦「ノヴォロシースク」は2014年8月22日に就役後、バレンツ海へ回航されて深海試験やミサイル発射試験を行ない、2015年9月21日に黒海艦隊基地ノヴォロシースクへ到着、9月28日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリ工場でメンテナンスを行なう]
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年12月30日に就役後、バレンツ海へ回航されて深海試験やミサイル発射試験を行ない、2015年12月15日に黒海艦隊基地ノヴォロシースクへ到着、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]
黒海への回航途中の2015年12月8日には、シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
昨年10月と11月には、カスピ小艦隊の4隻のロケット艦(内3隻は「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」の同型艦)がシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
この時点では、黒海艦隊は未だ地中海東部からシリアのISIL拠点を攻撃する事が出来ませんでした。
(黒海艦隊基地へ到着していたノヴォロシースクは整備中、ロストフ・ナ・ドヌーは未だ回航されておらず、ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは未だ就役していなかった)
しかし今や、黒海艦隊の基地には、「カリブル」搭載艦が4隻揃っています。
今後、この4隻が地中海東部へ進出し、シリアのISIL拠点を攻撃する可能性は充分に有るでしょう。
この4隻以外にも、2015年に黒海艦隊の基地へ計12隻の新造艦艇が到着しました。
「ラプトル」型対破壊工作艇は、2015年中に計6隻が就役、黒海艦隊へ編入されました。

「グラチョノク」型対破壊工作艇P-424は2015年3月16日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

泊地曳船RB-365は2015年8月に就役、黒海艦隊へ編入されました。

小型海洋給油船VTN-73は2015年3月4日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」は2015年6月10日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

多機能救助艇SMK-2094は2015年2月3日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

複合泊地事故救助支援艇RBK-1045は2015年2月3日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

そして今年(2016年)も、黒海艦隊は新型艦を受領します。
潜水艦「スタールイ・オスコル」は2015年7月3日に就役し、10月には北方艦隊で各種試験を実施する為、ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]
潜水艦「クラスノダール」は2015年11月5日に就役しました。
[第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはロシア海軍へ就役した]
この2隻は、2016年には黒海艦隊基地へ回航されます。
警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年2月に就役予定であり、その後、黒海艦隊基地へ回航されます。
警備艦「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」も2016年中に就役する予定です。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは洋上試験の為に出航した]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]
この他、今回の記事では触れられていませんが、小型ロケット艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」も2016年の就役と黒海艦隊基地への配備が予定されています。
これらの新型艦は何れも有翼ミサイル「カリブル」を搭載しており、黒海艦隊は、海上からの地上攻撃(戦力投射)能力を更に増大させる事になります。
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2016年1月4日11時0分配信
【2015年に黒海艦隊は15隻の新たな戦闘艦と支援船を受領した】
昨年、黒海艦隊へ15隻の最新の戦闘艦及び支援船が補充された。
ノヴォロシースクからセヴァストーポリの常時駐留所へ、兵装として有翼ミサイル「カリブル-NK」を有する2隻の小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」が到着した。
更には、有翼ミサイル複合体「カリブル-PL」で武装するディーゼル潜水艦「ノヴォロシースク」と「ロストフ・ナ・ドヌー」の乗組員は任務遂行へ着手した。
2015年、艦隊へ7隻の新たなプロジェクト「ラプトル」及び「グラチョノク」対破壊工作艇が加わった。
補助艦隊は、現代的な曳船「RB-365」と最新の多機能複合港内支援船VTN-73を受領した。
ユニークな多機能救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」と2隻の潜水夫支援艇SMK-2094及びRBK-1045へ聖アンドレイ旗が掲揚された。
2020年までの再軍備プログラムに沿って、2016年に黒海艦隊は、警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」、2隻のディーゼル潜水艦「スタールイ・オスコル」と「クラスノダール」、更には支援船及び海上クレーンを含め、更に何隻かの軍艦の受領を計画している。
小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」は、2015年12月12日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。


[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
潜水艦「ノヴォロシースク」は2014年8月22日に就役後、バレンツ海へ回航されて深海試験やミサイル発射試験を行ない、2015年9月21日に黒海艦隊基地ノヴォロシースクへ到着、9月28日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリ工場でメンテナンスを行なう]
潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年12月30日に就役後、バレンツ海へ回航されて深海試験やミサイル発射試験を行ない、2015年12月15日に黒海艦隊基地ノヴォロシースクへ到着、12月25日にセヴァストーポリへ回航されました。

[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]
黒海への回航途中の2015年12月8日には、シリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
昨年10月と11月には、カスピ小艦隊の4隻のロケット艦(内3隻は「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」の同型艦)がシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
この時点では、黒海艦隊は未だ地中海東部からシリアのISIL拠点を攻撃する事が出来ませんでした。
(黒海艦隊基地へ到着していたノヴォロシースクは整備中、ロストフ・ナ・ドヌーは未だ回航されておらず、ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは未だ就役していなかった)
しかし今や、黒海艦隊の基地には、「カリブル」搭載艦が4隻揃っています。
今後、この4隻が地中海東部へ進出し、シリアのISIL拠点を攻撃する可能性は充分に有るでしょう。
この4隻以外にも、2015年に黒海艦隊の基地へ計12隻の新造艦艇が到着しました。
「ラプトル」型対破壊工作艇は、2015年中に計6隻が就役、黒海艦隊へ編入されました。

「グラチョノク」型対破壊工作艇P-424は2015年3月16日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

泊地曳船RB-365は2015年8月に就役、黒海艦隊へ編入されました。

小型海洋給油船VTN-73は2015年3月4日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」は2015年6月10日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

多機能救助艇SMK-2094は2015年2月3日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

複合泊地事故救助支援艇RBK-1045は2015年2月3日に就役、黒海艦隊へ編入されました。

そして今年(2016年)も、黒海艦隊は新型艦を受領します。
潜水艦「スタールイ・オスコル」は2015年7月3日に就役し、10月には北方艦隊で各種試験を実施する為、ポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]
潜水艦「クラスノダール」は2015年11月5日に就役しました。
[第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはロシア海軍へ就役した]
この2隻は、2016年には黒海艦隊基地へ回航されます。
警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年2月に就役予定であり、その後、黒海艦隊基地へ回航されます。
警備艦「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・マカロフ」も2016年中に就役する予定です。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは洋上試験の為に出航した]
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]
この他、今回の記事では触れられていませんが、小型ロケット艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」も2016年の就役と黒海艦隊基地への配備が予定されています。
これらの新型艦は何れも有翼ミサイル「カリブル」を搭載しており、黒海艦隊は、海上からの地上攻撃(戦力投射)能力を更に増大させる事になります。
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