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ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊基地へ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月6日12時15分配信
【捜索-救助装置「ベステル-1」は太平洋艦隊へ送り届けられた】
モスクワ、1月6日-ロシア通信社ノーボスチ

ユニークなロシア深海捜索-救助装置「ベステル-1」は、太平洋艦隊の常時駐屯所へ送り届けられた。
ロシア海軍捜索・事故救助作業サービス部長ダミール・シャイフトジノフ1等海佐は発表した。

深海捜索-救助装置「ベステル-1」は空路で艦隊へ送り届けられた後、ロシア海軍救助船において、遭難した潜水艦乗員の援助の為に使用できる。

「ユニークな深海捜索-救助装置ベステル-1は、国家受領試験を成功裏に経た後、航空隊の軍用輸送機でサンクトペテルブルクから太平洋艦隊へ送り届けられ、太平洋艦隊の捜索・事故救助作業サービスの一員として含まれます」
シャイフトジノフ
の談話をロシア国防省広報サービス・情報管理部は引用した。

彼は、最新船「イーゴリ・ベロウソフ」太平洋艦隊へ回航されるまで、その特性において世界に同じものが無い「ベステル-1」は、太平洋艦隊救助船「アラゲズ」に搭載されて任務を遂行すると説明した。

「深海捜索-救助装置ベステル-1が海軍捜索救助支援部隊の一員として受け入れられた事は、緊急事態に在る潜水艦乗員への援助の可能性を大幅に拡大します」
シャイフトジノフ
は締め括った。

ユニークな深海捜索-救助装置の乗組員は6名で構成される:3名は救助船の船首に在る管理所で潜航する装置を支援し、3名は、潜航及び深海作業中に「ベステル-1」を直接操作する。


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プロジェクト18270「ベステル」深海捜索救助装置の2番艇AS-40は、1993年頃にニジニ・ノヴゴロド「クラースノエ・ソルモーヴォ」造船所で起工されました。

しかし、ソ連邦解体後の極度の財政難により1995年には建造工事は中止されました。
(1番艇AS-36は1996年に竣工し、北方艦隊へ配備)

2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の後、改良型のプロジェクト18271「ベステル-1」として建造が再開される事になり、2000年代前半にサンクトペテルブルクアドミラルティ造船所へ移送され、2009年11月に進水しました。

2013年には係留試験が開始されました。

2014年にはバルト艦隊救助船SS-750で試験が行われ、2015年には本来の母船となる救助船「イーゴリ・ベロウソフ」で本格的な海洋試験が実施され、大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

2015年12月25日、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」と共にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]
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そして2016年1月初頭、輸送機極東へ運ばれ、母船よりも一足先に太平洋艦隊基地へ到着しました。

「イーゴリ・ベロウソフ」は2016年春にウラジオストクへ回航されますが、それまでAS-40太平洋艦隊救助船「アラゲズ」で運用されるとの事です。
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