ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンでクリスマス(降誕祭)を祝う

『ベトナム地方ニュース』より
2016年1月6日配信
【ロシア海軍の艦はダナンを訪れた】
アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将が率いるロシア海軍太平洋艦隊の3隻の艦船は、1月6日にダナン市中央のティエン・サ港へ入港し、4日間に渡るベトナム訪問が始まった。
艦船は駆逐艦「ブイストルイ」、給油船「ボリス・ブートマ」、そして曳船「アラタウ」である。
ロシアのゲストは同国国防省の外交部、第3海軍区司令部、ダナン市の軍司令部、沿岸警備隊司令部、そして同市のロシア総領事館の代表に出迎えられた。
訪問中に、同市の人民委員会、第5軍管区司令部、第3海軍区司令部の指導者との会見、同市の英雄的な死者の記念碑への献花、第3海軍区司令部の将兵とのスポーツ大会、市内の名所訪問が予定されている。
ロシア海軍の訪問は、両国間の総合的な軍事協力関係、特に両国海軍間の更なる促進へ貢献する。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月7日8時19分配信
【太平洋艦隊船員はベトナムのダナンでクリスマス(降誕祭)を迎えた】
ウラジオストク、1月7日-ロシア通信社ノーボスチ
太平洋艦隊艦船支隊の乗組員は、船員が訪問の為に入港したダナン(ベトナム)でクリスマス(降誕祭)を祝う。
ロシア通信社ノーボスチは太平洋艦隊の代理人ローマン・マルトフより伝えられた。
「駆逐艦ブイストルイに率いられ、アレクサンドル・ユルダシェフ少将が指揮する太平洋艦隊艦船支隊は、船員の物資補充、休養、市内見学の為、水曜日(1月6日)にベトナムのダナン港へ到着しました。
艦船支隊は1月9日まで滞在し、その後、ベトナムを去り、業務寄港の為に上海へ向かいます」
マルトフは話した。
(昨年)12月、艦船支隊はロシア-インド演習へ参加した。
演習には双方から約10隻の軍艦及び支援船、更には10機程度の航空機およびヘリコプターが関与した。
更にマルトフは、カムチャツカグループの将兵は、ロシアで最初にキリストの降誕を祝う十字架の行進へ参加した事を伝えた。
「信者達は、教区の聖パンテレイモン修道院からペトロパヴロフスク・カムチャツキー市の守護天使である聖使徒ペテロ・パウロの記念碑まで行進しました」
マルトフは指摘した。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
ロシア-インド海軍合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加する太平洋艦隊艦船支隊は、2015年11月2日にウラジオストクを抜錨し、インドへ向かいました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は2015年12月上旬にベンガル湾で実施される]
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと駆逐艦ブイストルイはインドへ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:沿海地方多種戦力小艦隊副司令官アレクサンドル・ユーリエヴィチ・ユルダシェフ少将
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は11月4日午前10時頃に対馬海峡を通過しました。
日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイトより
2015年11月5日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
この間(つまり11月3日頃)に日本海で一連の訓練が実施され、対馬海峡を通過する際に1905年5月のツシマ沖海戦の戦没者の追悼式典を開催しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は日本海で演習を行なった]
11月9日、「太平洋」上で一連の演習が実施されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は太平洋上で演習を実施した]
11月20日まで南西諸島周辺海域に滞在し、投錨して洋上補給、ヘリコプター発着訓練などを行なっていました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は2015年11月中旬に南西諸島周辺海域で行動していた]
その後、南下して南シナ海へ向かい、12月2日にはマラッカ海峡を通過してインド洋へ出ました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド洋へ入った]
12月6日、インド東岸のヴィシャーカパトナム港へ到着しました。
[インド海軍との合同演習に参加するロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]
合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』は12月7日から始まりました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』が始まった]
太平洋艦隊艦船支隊は、12月7日から9日までヴィシャーカパトナム港へ滞在し、両国海軍代表団による海上演習の打ち合わせ、インド海軍将兵の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」見学、両国海軍将兵のスポーツ大会、ロシア海軍将兵の地元観光などが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日10時19分配信
【ロシアとインドの軍事船員は合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』で描かれるエピソードの進め方で合意した】
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2015年12月8日11時46分配信
【インド海軍の軍事船員は太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」を見学に訪れた】
合同演習本部が設置され、ロシア側の演習統制官は太平洋艦隊副司令官アンドレイ・リャブヒン中将、インド側の演習統制官は東海軍コマンド司令官スニル・ボカレ少将が務めました。
因みに、中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』では、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将がロシア側の演習統制官を務めています。
12月10日、ロシア海軍とインド海軍の演習参加艦船はヴィシャーカパトナム港を抜錨し、海上での実地演習(アクティブ・フェーズ)を開始しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はヴィシャーカパトナムを抜錨した]
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』を行なっている]
海上での実地演習は12月11日も引き続き行なわれました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』海上段階2日目(2015年12月11日)]
演習は12月12日に完了し、インド海軍のフリゲート「サヒャディ」で最後の会合が行なわれ、送別式典が開催されました。
[インド-ロシア海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』は終了した]

合同演習が終わった後、太平洋艦隊艦船支隊は東西に分かれ、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は単独で西へ、その他の3隻(駆逐艦「ブイストルイ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「アラタウ」)は東へ向かいました。
12月29日、太平洋艦隊艦船支隊の3隻は、インドネシアのジャカルタ近郊にあるタンジュンプリオク(Tanjung Priok)へ寄港しました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]
太平洋艦隊艦船支隊は、2016年1月1日を洋上(おそらくは南シナ海)で迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は洋上で2016年の元旦を迎える]
そして2016年1月6日、太平洋艦隊艦船支隊はベトナムのダナンを訪問しました。


ロシア側の記事では「ダナンでクリスマス(降誕祭)を祝う」と記されていますが、ロシアの「クリスマス」(イエスの降誕祭)は、グレゴリオ暦では1月7日になります。
(ロシア正教会はユリウス暦を使用している為、ユリウス暦の12月25日はグレゴリオ暦では1月7日になる)
太平洋艦隊艦船支隊は1月9日までダナンに滞在した後、今度は中国の上海へ向かいます。

2015年7月末には太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」がダナンを訪れています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはベトナムを去った]
なお、太平洋艦隊艦船支隊と別れて単艦行動になった親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、1月3日にスエズ運河を通過して地中海へ入っています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはスエズ運河を通過して地中海へ入った]
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