ロシア海軍航空隊は艦載機を有する新世代水上艦の艦長の訓練を活性化させる
- カテゴリ:ロシア海軍航空隊

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省(ロシア連邦海軍)広報サービス・情報管理部発表
2016年1月10日8時0分配信
【(ロシア)海軍は、その艦上に自身の甲板航空隊を有する艦の指揮官(艦長)の訓練を活性化させる】
来たる年に、海軍は、その艦上に自身の甲板航空隊を有する艦の指揮官(艦長)の実地・複合訓練を大幅に活性化させる。
ロシア海軍海洋航空隊司令官・ロシア英雄イーゴリ・コジン少将は述べた。

彼によると、これは、様々な用途の様々なクラスの飛行手段を搭載できる新世代艦を海軍が積極的に受け入れる事に関連する。
「海軍は最新フリゲート、コルベット、警備艦を受領します。
従いまして、各指揮官(艦長)は、全ての気象帯及び困難な気象条件、更には対潜、対艦、そして対空といった性格の任務を遂行する際に用いられる海洋甲板航空隊の組織的空中行動の問題のすべての面において専門的な訓練を受けていなければなりません」
イーゴリ・コジンは指摘した。
艦の指揮官(艦長)の訓練の為、エイスクの海軍海洋航空隊の第859戦闘応用・飛行再訓練センターで多くの事が行なわれている。
これにより、様々な条件下で甲板航空隊を組織的に使用する為の理論的な知識と実地技量の全てを得る事が出来る。
Палубная Авиация 「甲板航空隊」というのは、いわゆる「空母航空団」の他、その他の水上戦闘艦や揚陸艦などに搭載される艦載ヘリコプターを指しています。
今回、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将が言っているのは、ヘリコプターを搭載する新世代艦(プロジェクト22350フリゲート、プロジェクト20380/20385コルベット、プロジェクト11356R警備艦)の艦長に対して、艦載機を効果的に使用する為の教育を行なうという事です。
コジン少将は、今回は新世代水上艦の艦長の訓練の事しか述べていませんが、昨年12月には、新世代艦の他、航空機を搭載する現用艦-重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、ロケット巡洋艦(プロジェクト1144及び1164)、大型対潜艦(プロジェクト1155/11551)の艦長及び副長の訓練にも言及しています。
(基本的な事は、今回の発言とほぼ同じ)
ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2015年12月10日20時2分配信
【第859訓練所】
「唯一の空母」重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を含め、ロシア海軍の水上艦の艦長は船乗り出身であり、航空機の操縦経験は皆無ですから、エイスクにおいて、彼等に航空戦術などの教育が行なわれたようです。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
特に、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の場合、同艦の「甲板航空隊」へ加わる為、エイスクにおいて新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBのパイロットの訓練が進められており、同艦の艦長や幹部は、新たな艦上戦闘機の能力などにも精通していなければなりません。
(艦上戦闘機MiG-29K/KUBで構成される第100独立艦上戦闘機航空連隊は2015年12月1日付でセヴェロモルスク-3飛行場に新編)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは新型艦上機により近代化される]

クラスノダール地方のエイスク市に建設された第819戦闘応用・飛行再訓練センター(新「ニートカ」)は、主に、ロシア海軍航空隊へ導入される新型機(近代化改修された既存機を含む)への習熟訓練を行なっておりますが、それ以外にも、今回の記事のような航空機搭載艦の艦長の研修も行なっています。
[エイスクの新ニートカは本格的に稼働を始める]
- 関連記事
スポンサーサイト