ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦の建造は2018年に始まる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年1月16日21時27分配信
【ロシアは汎用大型揚陸艦を建造する】
モスクワ、1月16日-ロシア通信社ノーボスチ
国内の設計機関により開発される大きな排水量の外観の汎用揚陸艦の建造開始は、ロシア連邦で2018年に計画されている。
土曜日、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ1等海佐は表明した。
ロシア海軍の為に作成される大きな排水量の新たな揚陸艦は、世界における同様の艦の建造経験が考慮される。
特に、フランスの「ミストラル」が。
「ロシア海軍は、世界の大洋で作業し、与えられた任務を遂行しなければならない新たな大型揚陸艦を必要としております。
国内の設計機関は、汎用揚陸艦の概要を開発しております」
トリャピチニコフはラジオ局『ロシアニュースサービス』の生放送で話した。
彼は説明した。
「その建造は2018年に始まります」
「それは大きな排水量の揚陸艦となり、大量の車両や人員を運ぶ事が出来ます」
トリャピチニコフは説明した。
ロシア海軍造船管理部長は更に、2016年にロシア海軍の戦闘編制へ大型揚陸艦「イワン・グレン」が補充される事を想い起した。
「大型揚陸艦の納入時期が2017年になるなどという話をする理由は有りませんね」
トリャピチニコフは強調した。
[ロシア将来大型揚陸艦]
ロシアはフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスはウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。
2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンとフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]
フランスはロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却する事になりました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
その後、2隻の「ミストラル」級はエジプトへ売却されることになりました。
一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦の設計を進めていました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]
[ロシア海軍の将来汎用ヘリコプター揚陸艦の建造にはミストラル級の経験が生かされる]
今回、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は「大きな排水量の汎用揚陸艦」の建造が2018年から始まるとだけ述べておりますが、おそらく、この揚陸艦は「ラヴィーナ」をベースにした「ヘリコプター揚陸艦」でしょう。



以前には、14000トン級の新型揚陸艦「プリボイ」級の建造が2016年から開始されると言われており、トリャピチニコフ氏も言及した事がありましたが、「プリボイ」級の建造を止めて「大きな排水量」-25000トン以上の「汎用揚陸艦」を2018年から建造するのかもしれません。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]
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