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ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海任務(シリア・エクスプレス)を終えて母港バルチースクへ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月23日15時20分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」は遠距離航海からバルチースクへ戻った】

バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」は、遠距離航海任務遂行後に軍港バルチースク市へ戻った。

大型揚陸艦「コロリョーフ」乗組員は8ヶ月以上に渡り、地中海、黒海、北海、更には大西洋を通してアンドレイ旗を掲げた。
艦は37000海里以上を187日間に渡り航行し、何度かロシア及び外国の港へ寄港した。
艦の航海任務の主な目的の1つは、アンドレイ旗を示す事に有った。
地中海エリアにおいて艦はロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として行動し、単一計画により、太平洋艦隊、北方艦隊、黒海艦隊の戦闘艦と共に多くの訓練を実施し、艦隊間レベルの合同任務へ取り組んだ・
また、この間に艦の乗組員は独自に10数回の戦闘演習任務を遂行し、その中には、対空及び対潜防衛演習、様々な艦内演習及び訓練、海上及び空中目標への砲射撃が有った。

艦の歓迎の為の祝賀会合にはバルト艦隊及びバルチースク市管理部の代表、更にはバルト艦隊船員の家族や友人が参加した。
バルト艦隊司令官ヴィクトール・クラフチュク中将は、艦隊の軍事評議会のメンバーに代わり、与えられた遠距離大洋航海任務を成功裏に遂行した乗組員と海軍歩兵対テログループを祝福し、戦闘演習での新たな成功を望んだ。

式典においては、遠距離航海において優秀だった将兵が表彰され、艦隊司令官から贈り物を受け取った。
遠距離航海から戻った大型揚陸艦は、機器の修理と必要な物資補充の後に、意図された任務を遂行する。


[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

バルト艦隊大型揚陸艦「コロリョーフ」(1991年7月10日就役)は、2015年5月20日にバルチースクを抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海へ向かった]

2015年6月3日、「コロリョーフ」地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦コロリョーフは地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ加わった]

その後は黒海沿岸(ノヴォロシースク或いはセヴァストーポリ)からシリアタルトゥースへの輸送任務、いわゆる「シリア・エクスプレス」へ就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦2隻は地中海東部へ入った]

ロシア海軍当局からの発表は一切ありませんでしたが、「コロリョーフ」は2015年12月下旬まで計10回に渡り黒海沿岸からシリアへ物資を輸送しました。
(6月22日、7月10日、7月29日、8月16日、9月3日、10月1日、10月22日、11月9日、11月28日、12月23日にボスポラス海峡を南下して地中海へ向かっている)

その後、地中海東部を離れて帰路に就き、2016年1月18日に英仏海峡を通過しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月18日18時35分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」はラマンシュ海峡を通過して北海へ入った】

1月20日にバルト海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2016年1月20日12時34分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」はバルト海峡を通過する】

そして1月23日、8ヶ月ぶりに母港バルチースクへ戻ってきました。

既に「コロリョーフ」と交代するバルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」地中海東部へ派遣されており(おそらくは2015年11月後半に出航)、2015年12月中旬からシリアへの輸送任務に就いています。
ただし、「ミンスク」バルチースクを出港する際にロシア海軍当局からの発表は一切ありませんでしたが。
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「ミンスク」は、2015年12月14日、2016年1月6日、1月22日にボスポラス海峡を南下して地中海へ向かっています。
(つまり現時点においてはシリア付近に居る)
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