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ロシア海軍北方艦隊の北極圏旅団はトナカイと犬を使う演習を行なった


『タス通信』より
2016年2月1日12時9分配信
【トナカイと犬に乗って:北極圏旅団の珍しい演習】
ムルマンスク、2月1日/タス通信

北方艦隊独立北極圏自動車化射撃兵旅団は、初めて北方先住民族の輸送運営-トナカイと犬のソリ-を知る為の教習を行なった。

教習は、ムルマンスクロヴォゼロ村近郊のトナカイ農場で氷点下30度の極寒の中で実施された。
将兵が暖を取る為、伝統的な北方遊牧民の住居-チュムが上手に用いられた。

教習中に将兵は及びトナカイのソリの運用を試み、襲撃行動実施の戦術的要素へ取り組んだ。

ロシア国防省の情報によれば、大祖国戦争においてトナカイは北方で積極的に使われていた-その後、1万頭以上の動物が動員された。
彼らは、貨物および負傷者の輸送、敵の背後の偵察員の潜入、更には、遭難した航空機と、その乗員を脱出させる為に使われた。
トナカイは前線へ約17000トンの弾薬及び他の貨物を送り届け、160機の航空機と1万名以上の負傷者を避難させた。
また、トナカイは敵の後方へ約8000名の兵士やパルチザンを送り込んだ。

大祖国戦争中、幾つかの輸送旅団と、極北の先住民族からのトナカイが勤務するトナカイ大隊が形成された。
4年前、ナリヤンマルの戦勝通りに「大祖国戦争のトナカイ輸送大隊の参加者の偉業」記念碑が建てられた。


今回の記事に登場する「独立北極圏自動車化射撃兵旅団」は、2012年に北方艦隊の指揮下へ移管されたペチェンガ2等クトゥゾフ勲章受章・第200独立自動車化射撃兵旅団を指しています。
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第200旅団は兵員2944名、自動車化射撃兵大隊3個、戦車大隊1個、自走砲大隊2個、ロケット砲大隊1個、工兵大隊1個、対戦車砲大隊1個、高射ミサイル大隊1個、高射ミサイル-砲大隊1個、電波電子戦闘中隊1個で構成されています。

T-72B3(T-72系列の最新型)戦車41両などを保有しています。

しかし今回の演習では、最新戦車などは一切使用せず、昔からの移動手段であるトナカイや犬ぞりが使われました。
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