fc2ブログ

ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた

16-0202a.jpg
16-0202b.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年2月2日10時44分配信
【新たな深海装置「ベステル-1」は太平洋艦隊救助部隊の兵器庫へ補充された】

救助深海装置「ベステル-1」AS-40は、2月1日に「アラゲズ」船上へ送り届けられ、太平洋艦隊第79緊急救助支隊の技術的兵器庫へ補充された。
その乗組員は、専門訓練の全過程を経た6名で構成される。

新世代のユニークな「救助者」は、ロシア北西で試験を行なった後、2016年1月初頭にウラジオストクへ到着した。
それは工場製造者及び海軍救助隊の専門家により、ここで組み立てられ、操作へ入った。

新たな救助船「イーゴリ・ベロウソフ」太平洋艦隊へ到着するまで、装置は「アラゲズ」で使用される事が想い起される。

プロジェクト18271「ベステル-1」救助深海装置の作業潜航深度は700メートルである。
その特徴には、最新の装置制御システム、深海での位置決定及び航法の精度、単一自動制御システムの存在、より強力かつ全く新しい推進操舵複合体、新たな誘導システム、遭難した潜水艦への据え付けと結合、潜水艦からの緊急脱出口を通じ、45度までの傾斜でも人員を避難させる事を可能にする現代的な区画への接合方法が含まれる。


プロジェクト18270「ベステル」深海捜索救助装置の2番艇AS-40は、1993年頃にニジニ・ノヴゴロド「クラースノエ・ソルモーヴォ」造船所で起工されました。

しかし、ソ連邦解体後の極度の財政難により1995年には建造工事は中止されました。
(1番艇AS-36は1996年に竣工し、北方艦隊へ配備)

2000年8月の原潜「クルスク」爆沈事故の後、改良型のプロジェクト18271「ベステル-1」として建造が再開される事になり、2000年代前半にサンクトペテルブルクアドミラルティ造船所へ移送され、2009年11月に進水しました。

2013年には係留試験が開始されました。

2014年にはバルト艦隊救助船SS-750で試験が行われ、2015年には本来の母船となる救助船「イーゴリ・ベロウソフ」で本格的な海洋試験が実施され、大西洋へ進出しました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]

2015年12月25日、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」と共にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]

2016年1月初頭、輸送機極東へ運ばれ、母船よりも一足先に太平洋艦隊基地へ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊基地へ到着した]
16-0202e.jpg


そして2016年2月1日、AS-40太平洋艦隊救助船「アラゲズ」へ搭載されました。
16-0202c.jpg

「イーゴリ・ベロウソフ」は2016年春にウラジオストクへ回航されますが、それまでは「アラゲズ」AS-40の母船となります。
16-0202d.jpg
関連記事
スポンサーサイト