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ロシア海軍北方艦隊のディーゼル潜水艦ウラジカフカスは長期任務を終えて基地へ戻った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2016年2月2日17時52分配信
【北方艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」は遠距離航海任務を成功裏に遂行した後に基地へ到着した】

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」は遠距離航海任務を成功裏に遂行した後、北方艦隊の歴史的な基地-ポリャールヌイ市へ到着した。

潜水艦の艦長アレクサンドル・グリャーエフ2等海佐の報告によると、指示された任務は完全に遂行し、構成材に異常は無く、乗員は健常であり、物資補充及び短い休養の後に海洋での新たな任務遂行の準備を行なう。

ポリャールヌイ駐屯所の桟橋で潜水艦乗員は、北方艦隊司令部、コラ多種戦力小艦隊司令部の代表、乗組員の家族に出迎えられた。

基地へ戻った同艦の乗組員をコラ多種戦力小艦隊参謀長イリダル・アフメロフ1等海佐は祝福し、潜水艦乗員が行なう活動の重要性について指摘し、更なる勤務での成功を望んだ。

プロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」は、海洋工学中央設計局「ルビーン」により設計され、ニジニ・ノヴゴロド造船所「クラースノエ・ソルモヴォ」で建造された。
1991年に北方艦隊へ受け入れられた。
同艦が「ウラジカフカス」の名を受けたのは、1997年に北オセチア行政部との後援協定へ署名された後だった。

潜水艦セヴェロドヴィンスク工場で定期修理及び近代化を実施し、コラ多種戦力小艦隊潜水艦連合部隊の一員として意図された任務を遂行する為、2015年9月末に北方艦隊へ到着した。

艦の修理と近代化の間に、艦上の電波電子機器、動力制御システム、発電装置、更には居住保障システムは大幅に改善された。

プロジェクト877ディーゼルエレクトリック潜水艦は、騒音の低い潜水艦の1つである。
それは、水上艦及び潜水艦との戦闘、機雷源の設置、偵察実施の為に意図されている。
近代化された潜水艦は、武装として現代的なミサイル及び魚雷複合体を有する。


北方艦隊所属のプロジェクト877潜水艦5隻は、2020年までに近代化改装を行なって寿命を10年延長します。
[北方艦隊のキロ級潜水艦5隻は2020年までに修理される]

その1隻目となるB-800「カルーガ」は、2013年7月初頭に近代化改装を終えて艦隊へ復帰しました。
[北方艦隊のキロ級潜水艦カルーガは最終航海試験を終えて艦隊へ復帰する]

近代化改装2隻目となるB-459「ウラジカフカス」(1990年9月24日就役)は、2008年11月に「ズヴェズドーチカ」へ到着しましたが、実際に工事が始まったのは2011年でした。

2014年9月19日にはドックを出て再進水しました。


2015年4月13日、「ズヴェズドーチカ」岸壁で係留試験が開始されました。
[近代化改装されたロシア海軍北方艦隊の潜水艦ウラジカフカスの係留試験が始まった]


2015年9月23日にロシア海軍へ引き渡されました。
[近代化されたロシア海軍北方艦隊の潜水艦ウラジカフカスは2015年9月に復帰する]


9月29日に北方艦隊潜水艦基地ポリャールヌイへ戻りました。


その後の動向が公表される事は有りませんでしたが、今回の記事の通り、2016年2月2日に「遠距離航海」を終えてポリャールヌイ基地へ帰港しました。


「ウラジカフカス」が遂行していた任務の具体的な内容には一切触れられていませんが(何時出航したのかも公表されていない)、おそらくはバレンツ海付近の哨戒活動でしょう。
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なお、以前にはアデン湾海賊対処部隊指揮官やカスピ小艦隊司令官などを務めたイリダル・フェルディナンドヴィッチ・アフメロフ氏は、2015年5月から北方艦隊コラ多種戦力小艦隊参謀長を務めています。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]
[元アデン湾海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフはカスピ小艦隊司令官に任命された]
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