重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフでホッケーの試合が行なわれる
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『LENTA.RU』より。
2012年5月28日10時56分配信
【ロシア航空母艦の甲板上でホッケーの試合が開催される】
『スポーツエクスプレス』より。
2012年5月28日配信
【ゲルマン・スコロプロフ:航空母艦から跳ぶ】
ロシアの「高等ホッケーリーグ」Высшая хоккейная лигаのマネージング・ディレクターであるゲルマン・スコロプロフは、ロシア海軍北方艦隊所属の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」の飛行甲板上で今年のホッケーリーグ戦の試合を開催する構想を明らかにしました。

ただ、現時点で具体的な試合日時は決まっていません。
【「高等ホッケーリーグ」公式サイト】

スコロプロフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」艦上で試合を行なう為、ロシア海軍のホッケークラブも参加させると述べています。
同氏のインタビューを読む限り、ホッケーの試合は、湾内に停泊した空母「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板上で行なう事を想定しています。
むろん艦首トランポリン甲板(スキージャンプ)の部分は使えませんが、それを除いても、試合を行なうのには充分なスペースが有ります。

ここで想起されるのは、以前、空母「アドミラル・クズネツォフ」は2012年(つまり今年)から2017年までセヴェロドヴィンスク市の「セヴマシュ」造船所で近代化改装を行なうと報じられた事です。
[空母アドミラル・クズネツォフ近代化計画]
その「セヴマシュ」の総取締役アンドレイ・ジャチコフ氏は、昨年12月にロシア通信社ノーボスチのインタビューに応じ、同社の2012年の予定について色々と述べました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2011年12月2日08時00分配信
【セヴマシュ総取締役アンドレイ・ジャチコフへのインタビュー】
この中から、空母「アドミラル・クズネツォフ」に関する部分を抜粋。
インタビュアー:海軍の戦闘編制に在る唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」の修理時期はいつになるのでしょうか?
ジャチコフ:「クズネツォフ」の修理はセヴマシュで行なわなければなりません。
ですが、2012年の契約に「クズネツォフ」の修理勘定書は見当たりません。
というわけで、「セヴマシュ」の2012年の予定表に空母「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は存在していません。
(ただ、「セヴマシュ」で近代化改装を実施する事自体までは否定していません)
今年中に同艦でホッケーの試合を開催する事は可能でしょう。

現在、「セヴマシュ」はインド海軍の空母「ヴィクラマーディティヤ」を今年12月までに納入すべく、こちらに多大なリソースを割いています。
その「ヴィクラマーディティヤ」の海洋航海試験には、「アドミラル・クズネツォフ」の乗組員350名が参加します。
[空母ヴィクラマーディティヤは消磁作業を行なう]
従いまして、「セヴマシュ」は、今年に「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装へ取り掛かる余裕は有りません。
「ヴィクラマーディティヤ」をインド海軍へ納入した後、初めて「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装に取り組むことが出来るようになります。
「アドミラル・クズネツォフ」がセヴェロドヴィンスク市の「セヴマシュ」へ回航されるのは、早くても今年末でしょう。
ムルマンスク市郊外の「アドミラル・クズネツォフ」

セヴェロドヴィンスク市の「セヴマシュ」造船所


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