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ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年2月15日12時37分配信
【情報筋:「カリブル」ミサイルを有する黒海艦隊の艦は地中海へ入った】
モスクワ、2月15日-ロシア通信社ノーボスチ

有翼ミサイル「カリブル」を搭載する黒海艦隊プロジェクト「ブヤン-M」小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」は、前日夕方にボスポラス海峡及びダータネルス海峡を通過し、月曜日に地中海へ入った。
ロシア通信社ノーボスチ軍事-外交筋より伝えられた。

同プロジェクト艦は、2015年10月7日にカスピ海からシリアテロリスト有翼ミサイル「カリブル」による打撃を与えた。

「小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは、近日中にシリア沖に滞在するロシア艦船グループへ合流します。
これは、地中海のロシア連邦海軍グループへの同プロジェクト艦の初参加となります」

対談者は話した。

彼は、同艦が2015年11月に海軍へ加入した事を想い起した。
これまでに同艦は砲射撃の為に出航し、2016年2月の南方軍管区抜き打ち査察へ参加した。
「シリア沿岸での同艦の目的は明らかにされておりませんが、同艦が長距離有翼ミサイルを搭載している事を考慮いたしますと、軍事作戦への参加は排除されません」
情報提供者は話した。

以前、軍事-外交筋は、地中海ロシア連邦海軍艦船グループの艦船が10隻から20隻に増加するとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」は、「河川-海洋」クラスの多目的艦である。
「ブヤン-M」の排水量は949トン、全長74メートル、幅11メートル。
同プロジェクト艦は25ノットまでの速力発揮が可能であり、2500海里までの自立航行を行なう。
「ブヤン-M」の兵装には、口径100mmのA-190砲塔ミサイル複合体「カリブル」、更に、高射ミサイル複合体「ギブカ」が有る。


ロシア黒海艦隊プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)とプロジェクト266M海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(1974年11月21日就役)は、2016年2月13日にセヴァストーポリを出航しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備するロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは掃海艦と共に地中海へ向かった]

2月14日にボスポラス海峡(イスタンブル)ダータネルス海峡を通過しました。


西側の注目は昨年末に就役したばかりの最新鋭艦「ゼリョヌイ・ドル」に集中していますが、無論、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」も同時にボスポラス、ダータネルス海峡を通過しています。
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そして2月15日に2隻とも地中海へ入りました。

数日以内にはシリア沖へ到着します。
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「ゼリョヌイ・ドル」の主兵装は有翼ミサイル「カリブル」ですが、既にこのミサイルは、シリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ向けて何度か発射されています。
この攻撃には、「ゼリョヌイ・ドル」の同型艦も参加しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

地中海東部(シリア沖)からも、昨年12月9日にISIL拠点へ「カリブル」が発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


小型ロケット艦「ブヤン-M」の艦内
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