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ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル"カリブル"搭載艦24隻を受け取る

『インタファクス』より
2016年2月16日12時12分配信
【黒海艦隊は有翼ミサイル「カリブル」を有する新たな艦を受領する】
モスクワ、2月16日、インタファクス・ロシア

黒海艦隊は、全て有翼ミサイル「カリブル」を搭載する最新の小型ロケット艦、モジュールコルベット、潜水艦、フリゲートを受領する。
火曜日にロシア海軍総参謀部の情報提供者は伝えた。

「黒海艦隊への最新艦の供給計画は実行されており、近い将来に黒海艦隊は、200までの潜在的な敵目標をミサイル"カリブル"で一斉に攻撃する事が可能となります」
対談者は説明した。

彼は、近い内に最新の小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」が、このシリーズの艦で初めて地中海シリア沿岸のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として戦闘勤務を開始する事を想い起した。

「今、黒海艦隊の戦闘編制には、2隻のプロジェクト21631小型ロケット艦が在り、計画では、更に少なくとも4隻が配備され、48基のミサイル"カリブル"を一度に発射できるようになります」
対談者は話した。

小型ロケット艦プロジェクト21631ゼレノドリスク造船工場で建造され、ゼレノドリスク計画設計局(統合造船業営団に加入している)が開発した。

「現在、ゼレノドリスク造船工場では2隻のモジュールコルベット・プロジェクト22160が建造されており、3隻目の起工は木曜日に予定されています。
黒海艦隊は、このタイプの艦を計6隻受領しなければならず、各艦は8基のミサイル"カリブル"を搭載します」

彼は付け加えた。

プロジェクト22160コルベット北方計画設計局が開発した。

「アドミラルティ造船所(統合造船業営団に加入している)は、既に海軍へ4隻のプロジェクト636.3潜水艦を引き渡しており、更に2隻が建造中です。
竣工した潜水艦の1隻ロストフ・ナ・ドヌーは、艦隊間移動を行なっている時にシリアのIS(イスラム国)の標的へ地中海エリアからミサイル"カリブル-PL"により打撃を与えました」

対談者は想い起した。

彼によると「黒海艦隊の潜水艦部隊は、全ての潜水艦を受領した後、36基のミサイル"カリブル"の一斉発射が可能になります」

プロジェクト636.3潜水艦は、統合造船業営団へ加入している海洋工学中央設計局「ルビーン」が開発した。

「3月上旬、沿バルト造船工場ヤンターリで建造されたプロジェクト11356フリゲートのトップ、アドミラル・グリゴロヴィチへ聖アンドレイ旗が掲げられます。
シリーズ(建造)が完了した場合-現在、6隻の船体の内の1隻は未だ起工されていませんが-、黒海艦隊は6隻の遠海ゾーン艦を受け取り、各艦は少なくとも8基の有翼ミサイル"カリブル-NK"を搭載できます」


プロジェクト11356フリゲート北方計画設計局が開発した。


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プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の4番艦「ゼリョヌイ・ドル」と5番艦「セルプホフ」は2015年12月12日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
(1-3番艦はカスピ小艦隊へ配備)
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]



「ゼリョヌイ・ドル」は、現在、地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]

建造中の4隻も就役後は黒海艦隊へ配備され、計6隻のプロジェクト21631小型ロケット艦(有翼ミサイル「カリブル」8基搭載)が揃う事になります。


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プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに2隻が起工されており、2月18日には3番艦が起工されます。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト22160哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは2016年2月18日に起工される]

2020年までに計6隻のプロジェクト22160哨戒艦(有翼ミサイル「カリブル」8基搭載)が就役し、全て黒海艦隊へ配備されます。
22160有翼ミサイル「カリブル」を搭載します。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22160哨戒艦は巡航ミサイル"カリブル"を装備する]


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プロジェクト06363潜水艦(有翼ミサイル「カリブル」6基搭載)は、現在までに4隻が就役しており、この内の2隻(1・2番艦)は2015年に黒海艦隊基地へ配備されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]
今年には、既に就役している2隻(3・4番艦)が黒海へ回航され、更に2隻(5・6番艦)が就役し、最終的には6隻の06363黒海艦隊へ配備されます。

06363の2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は昨年12月9日に地中海東部(シリア沖)からISIL拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


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プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)(有翼ミサイル「カリブル」8基搭載)は、現在までに5隻が起工され、この内の3隻が進水し、1番艦と2番艦は就役間近です。
[プロジェクト11356R警備艦アドミラル・グリゴロヴィチは2016年3月上旬にロシア海軍へ就役する]
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンは国家受領試験の為に抜錨した]

1番艦と2番艦は今年中に黒海へ回航され、3番艦も今年中に就役するでしょう。

最終的に黒海艦隊は計6隻のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)を受領します。


これらの新型艦は、何れも有翼ミサイル「カリブル」を搭載しており、全て(計24隻)が揃えば、黒海艦隊は強力な対地・対水上打撃力を有する事になります。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
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