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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルはシリアのタルトゥース港へ到着した

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年2月18日11時16分配信
【ロシア海軍の小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」はシリアへ到着した】
ゼレノドリスク(タタールスタン)、2月18日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」シリアタルトゥース港へ到着した。
黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は発表した。
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「ゼリョヌイ・ドルは昨日にタルトゥースへ到着し、与えられた任務を遂行します。
その後は、セルプホフと交代します」
ヴィトコ
はこう話したが、詳細は明らかにしなかった。

これは、彼がゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で開催されたプロジェクト22160哨戒艦の第3のシリーズ「パーヴェル・デルジャーヴィン」の起工式典において表明した事である。


ロシア黒海艦隊プロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(2015年12月12日就役)とプロジェクト266M海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(1974年11月21日就役)は、2016年2月13日にセヴァストーポリを出航しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備するロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは掃海艦と共に地中海へ向かった]

2月14日にボスポラス海峡(イスタンブル)ダータネルス海峡を通過しました。


2月15日に2隻とも地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]

そして2月17日にはシリアタルトゥース港へ入港しました。
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タルトゥース港にはロシア海軍の補給物資供給所が置かれ、工作船1隻が常駐し、地中海東部で活動するロシア海軍艦船の支援に当たっています。

黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ提督によると、「ゼリョヌイ・ドル」は暫くの間地中海東部に滞在し、その後、同型艦「セルプホフ」と交代するとの事です。
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現在、地中海東部(シリア沖)には、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を中核とする作戦部隊が展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で水中破壊工作員を撃退する演習を行なった]

この他に、現時点では、大型揚陸艦「アゾフ」、「ヤマル」(黒海艦隊)、「ミンスク」(バルト艦隊)「シリア・エクスプレス」(シリアへの輸送任務)の為に地中海東部へ派遣されています。

従って、現在、地中海東部に居るロシア海軍の艦船は、少なくとも10隻になります。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊、地中海作戦連合部隊旗艦)
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラコーフ」(北方艦隊)
小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ヤマル」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
海洋掃海艦「コヴロヴェツ(黒海艦隊)
中型海洋給油船「ドゥブナ」(北方艦隊)
救助曳船SB-406(北方艦隊)
工作船PM-56(黒海艦隊)



「ゼリョヌイ・ドル」の主兵装は有翼ミサイル「カリブル」ですが、既にこのミサイルは、シリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ向けて何度か発射されています。
この攻撃には、「ゼリョヌイ・ドル」の同型艦も参加しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

地中海東部(シリア沖)からも、昨年12月9日にISIL拠点へ「カリブル」が発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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