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インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない

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『アルムス-タス』より。
【インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に火が付いた事は航海試験準備に影響しない】
アルハンゲリスク、6月4日(アルムス-タス)

セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されているインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)に火が付いた事は、同艦の航海試験の為の準備に影響を与えない。
工場の広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤイタル-タス通信に伝えた。

彼女によると
「6月1日、同艦の工業用絶縁体で煙が生じました。それは5分で収まりました。
施行規則によると、このようなケースでは、煙が充満した部屋から人員を避難させ、沿岸火災警備隊を呼び寄せる事になっており、(外部からの)援助は必要ではありません」

ニキーチンスカヤは説明した。

他の情報提供者がイタル-タス通信に伝えた所では、モスクワ時間6月1日17時17分、艦のボイラーの1つで火が付いた。
航空母艦に5台の消防車が派遣された。
怪我人は報告されていない。

インド航空母艦の最初の海洋への出航は5月25日に予定されていたが、ロシア海軍総司令官の決断により6月8日に延期された。その理由は知られていない。

試験は、インド海軍将兵及び350名のロシア海軍将兵、その他の造船の専門技術者で構成されたチームにより行なわれる。
それは2000名以上になる。
彼らの為に、同艦には2350の船室、水兵室、その他の施設が用意される。

最初の2-3週間は、バレンツ海「ヴィクラマーディティヤ」の海洋試験が実施される。
その後、航空機複合体の試験が行われる。それらは合計で3ヶ月半に及ぶ。同艦の納入日は今年の12月4日である。

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。

総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。

2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約を締結した。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、二コラエフで建造された。
同艦は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は約2000名である。
(2012年6月4日11時17分配信)


株式会社「生産連合セヴマシュ」広報部長アナスタシア・ニキーチンスカヤ
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というわけで、6月1日夕方、空母「ヴィクラマーディティヤ」のボイラーで小火が発生しましたが、短時間(セヴマシュ公式発表によると5分)で収まったとの事です。

記事原文でも、通常、「火災」の場合はПожарと記されますが、今回はВозгорание(火が付いた)或いはзадымление (煙が出た)としか書かれていません。
つまり、大した火災では無かったという事です。

この記事によると、当初は5月25日に予定されていた空母「ヴィクラマーディティヤ」出航を延期させたのは、ロシア海軍総司令官との事です。
つまり、5月6日に就任したばかりのヴィクトル・チルコフ中将という事になります。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]

以前、空母「ヴィクラマーディティヤ」出航延期の可能性が最初に報じられた時、その理由として「ロシア連邦海軍総司令部が交代した事に関連し、国家委員会のメンバーを変更する必要が生じた」と言われましたが、今回の記事は、それを裏付けるものです。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]

空母「ヴィクラマーディティヤ」は6月8日に出港するとの事ですが、さてどうなるか・・・
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