黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦はロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する
- カテゴリ:地中海情勢(2015-2016年)


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年2月18日14時0分配信
【地中海戦隊へ潜水艦「ワルシャワンカ」が補充される】
ゼレノドリスク(タタールスタン)、2月18日-ロシア通信社ノーボスチ
ミサイル複合体「カリブル」で武装する最新潜水艦プロジェクト636「ワルシャワンカ」はロシア連邦海軍地中海グループの一員として行動し、シリアでの作戦へ参加する。
ロシア通信社ノーボスチは木曜日に黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将より伝えられた。
(2015年)12月には、黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海で水中位置から有翼ミサイル「カリブル」の発射を実行し、シリアのテロリスト「イスラム国」(ダーイシュ)の2つの重要拠点を攻撃した。
「ロストフ・ナ・ドヌーは既に地中海で任務を遂行しましたが、まだ多くの任務が有ります。
僕は、潜水艦が何処に居て何をするのかについて明らかにする事は有りません-それは国家機密ですからね。
ですが、概して、それ(潜水艦)は至る所で使用されておりますよ」
ヴィトコは、黒海艦隊の潜水艦が地中海戦隊のローテーションに関わっているのかという質問に答え、こう話した。
シリアのテロリスト施設へミサイル「カリブル」が成功裏に打撃を与えた件についてヴィトコは「我々のパートナーは目を覚ます」事を余儀なくされたと表現した。
これについてのニュースは「世界中に広がり」、そしてロシアのミサイル複合体は称賛された事を提督は指摘した。
プロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、排水量3950トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗組員52名である。
それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦はNATOから「ブラックホール」の呼び名を貰った。
[プロジェクト06363潜水艦]
プロジェクト06363潜水艦(有翼ミサイル「カリブル」6基搭載)は、現在までに4隻が就役しており、この内の2隻(1・2番艦)は2015年に黒海艦隊基地へ配備されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]
06363の2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は、黒海への回航途中だった昨年12月9日に地中海東部(シリア沖)からISIL拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
06363の1番艦「ノヴォロシースク」は、2016年2月中旬のロシア南方軍管区(黒海艦隊を含む)の抜き打ち演習へ参加しています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]
今回、黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ提督は、これらの最新潜水艦が地中海東部のロシア海軍作戦連合部隊へ参加するのかどうかについて明言は避けましたが、参加する可能性を否定はしませんでした。
ただ、仮に潜水艦「ノヴォロシースク」や「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海へ向かっても、黒海艦隊広報部から発表される事は無さそうです。
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