ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦は常に地中海へ展開する
- カテゴリ:地中海情勢(2015-2016年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年2月19日14時18分配信
【「カリブル」を有する黒海艦隊の艦は常に地中海へ滞在する】
モスクワ/ゼレノドリスク(タタールスタン)、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ
ミサイル複合体「カリブル」で武装する黒海艦隊の最新小型ロケット艦「ブヤン-M」は、シリア作戦へ関与するロシア連邦海軍地中海グループの一員として常に当直へ就く。
金曜日、ロシア通信社ノーボスチは黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将より伝えられた。
以前、提督は、小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」がシリアのタルトゥース港へ到着し、与えられた任務を遂行した後、同型艦「セルプホフ」と交代すると述べた。
「そうですね、僕達は、プロジェクト"ブヤン-M"を含めた全ての新型艦を周期的に使用し、戦闘勤務を行ないます」
ヴィトコは、小型ロケット艦「ブヤン-M」が、常時の性格を帯びるロシア連邦海軍地中海小艦隊の一員としてローテーションを実行するのかという質問に答え、こう話した。
彼は、同プロジェクト艦の前には、多くの様々な任務が用意されており、広範囲に使える兵装のお蔭で、それを遂行できると付け加えた。
小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」は、「河川-海洋」クラスの多目的艦である。
「ブヤン-M」の排水量は949トン、全長74メートル、幅11メートル。
同プロジェクト艦は25ノットまでの速力発揮が可能であり、2500海里までの自立航行を行なう。
「ブヤン-M」の兵装には、口径100mmのA-190砲塔、ミサイル複合体「カリブル」、更に、高射ミサイル複合体「ギブカ」が有る。
現在、ロシア黒海艦隊には、4隻の有翼ミサイル「カリブル」搭載艦が配備されています。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
潜水艦「ノヴォロシースク」(プロジェクト06363)
2014年8月22日就役/2015年9月21日ノヴォロシースク到着

潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」(プロジェクト06363)
2014年12月30日就役/2015年12月15日ノヴォロシースク到着

小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(プロジェクト21631)
2015年12月12日就役

小型ロケット艦「セルプホフ」(プロジェクト21631)
2015年12月12日就役

小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」は2016年2月中旬に地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルはシリアのタルトゥース港へ到着した]
「ゼリョヌイ・ドル」は暫くの間地中海東部に滞在した後、同型艦「セルプホフ」と交代します。
更には、プロジェクト06363潜水艦も地中海東部へ派遣されます。
[黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦はロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]
現在の所、黒海艦隊は、常時1隻の「カリブル」搭載艦を交代で地中海東部へ滞在させる方針を採っているようです。
今年には、更に4隻の「カリブル」搭載艦(プロジェクト06363潜水艦2隻、プロジェクト11356R警備艦2隻)が黒海艦隊基地へ到着しますし、将来的には、合計24隻の「カリブル」搭載艦が黒海艦隊へ配備されることになります。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル"カリブル"搭載艦24隻を受け取る]
現在は交代で1隻ずつしか地中海東部へ常時滞在させられませんが、今後は数隻を常時滞在させる事も可能になるでしょう。
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