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ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される

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『タス通信』より
2016年2月27日10時4分配信
【情報筋:太平洋艦隊は2020年代には4隻の「ボレイ」を保有している】
モスクワ、2月27日/タス通信

今後10年間で、太平洋艦隊は4隻の「ボレイ」型戦略原子力潜水艦を保有する-「アレクサンドル・ネフスキー」「ウラジーミル・モノマーフ」、そして、改善プロジェクト(ボレイ-A)により建造された更なる2隻の潜水艦を。
土曜日にタス通信ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

対談者は、太平洋艦隊潜水艦部隊基地ヴィリュチンスクには、現在、昨年秋に北方艦隊から到着した「アレクサンドル・ネフスキー」が居る事を想い起した。

「今年の8月-9月には、16基のミサイル"ブラヴァー"を持つ第2の生産艦ウラジーミル・モノマーフがガジエヴォ基地からヴィリュチンスクへ、北極海の氷の下を通り、(アレクサンドル・ネフスキーと)同様の移動を行ないます」
情報提供者は話した。

「2020年代の変わり目に、太平洋艦隊は、改善されたプロジェクト955Aにより建造され、ブラヴァーで武装した第4世代ロケット艦ボレイ級を更に2隻受領する計画です」
彼は付け加えた

情報提供者によると、「ボレイ」は、今後数十年に渡り、極東ロシア戦略核戦力の海上グループの基礎となる。
「これらは、今後数年間で戦闘編制から除外される3隻の旧式化したプロジェクト667BDR戦略潜水艦を代替します」
彼は言った。
対談者によると、あとの4隻の「ボレイ」北方艦隊が受け取る。

現在、ロシア海軍の編制には3隻の「ボレイ」型戦略原子力潜水艦が加入している。
このクラスの潜水艦の建造は、改善されたプロジェクトにより継続されており、既に4隻が建造中であり、5隻目(おそらくはシリーズの最後)は2016年に起工される予定である。


[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦は、これまでに7隻が起工され、このうちの3隻がロシア海軍へ就役しています。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2017年にロシア海軍へ納入される]

5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]

6番艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(「ボレイ-A」級としては3隻目)は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]

7番艦「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)(「ボレイ-A」級としては4隻目)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]

今年(2016年)には8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)が起工されます。

「ボレイ」級シリーズは、現行の「2011-2020年の国家軍備プログラム」において計8隻の調達が計画されていますが、2021年以降にも更なる改良型の建造が続けられます。
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]


ロシア海軍へ就役した3隻の内、「アレクサンドル・ネフスキー」は、2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスク(カムチャツカ半島)へ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

今年(2016年)には「ウラジーミル・モノマーフ」カムチャツカ回航が予定されています。
回航時期は8月-9月になるようです。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフのカムチャツカ回航は2016年になる]

この2隻以外に、今後就役する2隻の「ボレイ」級(改良型の「ボレイ-A」)が太平洋艦隊へ配備されます。

昨年12月に起工された「インペラートル・アレクサンドルIII」太平洋艦隊向けである事が明らかにされているので、同艦の他に、もう1隻が配備されます。

2020年頃までに調達される8隻の「ボレイ」級は、太平洋艦隊北方艦隊で半分ずつ分ける事になります。


「ボレイ」級の配備に伴い、現在、太平洋艦隊へ配備されている3隻のプロジェクト667BDR(デルタIII級)原子力戦略用途水中巡洋艦(1980-1982年に就役)は、2020年頃までには全て退役する事になります。
[ロシア海軍の戦略原潜ブリャンスクとポドリスクは弾道ミサイルを発射した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力戦略用途水中巡洋艦スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ(聖大致命者凱旋者ゲオルギイ)は任務完了後に基地へ戻った]
[ロシア海軍太平洋艦隊のデルタIII級戦略原潜リャザンのドック修理が始まった]
最近にオーバーホールされた「カザン」は2020年頃まで現役に留まるでしょう。
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