シリアのタルトゥース港に駐留するロシア海軍工作船は交代する
- カテゴリ:地中海情勢(2015-2016年)

『タス通信』より
2016年3月1日11時15分配信
【ロシア黒海艦隊の工作船は地中海のロシア連邦海軍連合部隊へ加わった】
モスクワ、3月1日/タス通信
黒海艦隊の工作船PM-138は、地中海のロシア連邦海軍常設艦船連合部隊へ補充された。
タス通信は同艦隊の公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフより伝えられた。
「数日後、同船は、計画ローテーションに基づき、シリアのタルトゥース港の黒海艦隊物資-技術供給所で半年間に渡り遠海ゾーンでロシア海軍艦船の技術的準備状態を保障した当艦隊の他の工作船PM-56と交代します」
トルハチェフは話した。
「セヴァストーポリへのPM-56の帰港は3月中旬に予定されています」
彼は付け加えた。
2月18日、海軍参謀本部の情報提供者は、ミサイル複合体「カリブル」を装備する黒海艦隊の最新のプロジェクト21631小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」がタルトゥースへ到着したとタス通信へ伝えた。
地中海の海軍艦船グループの一員として初めて行動する「ゼリョヌイ・ドル」は、戦闘安定性を保障する為に常時滞在するロシア戦闘艦のローテーションの枠組みにおいてタルトゥースへ到着した。
「ゼリョヌイ・ドル」は2ヶ月半タルトゥースへ滞在し、その後、同型艦「セルプホフ」と交代する。
黒海艦隊の工作船PM-138(1969年10月31日就役)は、2016年2月24日にボスポラス海峡を南下しています。
(つまり2月22日頃にセヴァストーポリを出航)
黒海艦隊の工作船は交代でシリアのタルトゥースへ半年間駐留し、地中海東部で行動するロシア海軍艦船のメンテナンスや修理などを行なっています。

工作船PM-138は、以前には2015年1月上旬にセヴァストーポリを出航し、地中海東部のタルトゥースに半年ほど駐留した後、7月20日に帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-138はシリアから戻ってきた]

その後、2015年10月10日に工作船PM-56(1973年11月23日就役)がボスポラス海峡を南下、タルトゥースへ派遣されていました。

そのPM-56も交代時期に差し掛かった為、代わりにPM-138がシリアへ派遣されました。
現在、地中海東部(シリア沖)では、10隻程度のロシア海軍艦船が行動しています。
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