fc2ブログ

インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する

12-0606b.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【インド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の最初の試験は6月8日に行なわれる】
モスクワ、6月5日-ロシア通信社ノーボスチ

インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元「アドミラル・ゴルシコフ」)は、 6月8日夜に白海へと出航し、最初の試験を実施する。
火曜日、同艦の修理と近代化を行なった造船工場「セヴマシュプレドプリャーチェ」(セヴェロドヴィンスク)の公式代理人はロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「ヴィクラマーディティヤの海洋試験の為の最初の出航は6月8日夜に行なわれます。
同艦の試験は、合計で120日に渡ります」

同社の代理人は述べた。

しかし、これは同艦が2012年10月までずっと海洋に留まる事を意味するものではない。
「艦に不測の事態が生じた場合、海からセヴマシュへ戻る事が出来ます。
それに対処する為に」

代理人は述べた。

更に彼女は、同艦上にはロシアとインドの乗組員が混在すると述べた。
しかし、インド人乗組員は、基本的にオブザーバーとして行動する。
同艦の艦長はイーゴリ・リャブコ1等海佐が務める。

以前、軍事技術協力造船工場「セヴマシュ」副社長セルゲイ・ノヴォセロフは、艦の修理と近代化で、飛行甲板は拡張されたとロシア通信社ノーボスチに伝えた。
14度のトランポリン形状と3基の航空機拘束装置が設置され、ディーゼル燃料(軽油)を使用する動力装置への変更、2400キロのケーブルが置き換えられ、空母の船体内の500個の古い構造物が撤去された。
工場の作業には、極東、サンクトペテルブルク、ヴォロネジ、アストラハン、そしてセヴァストーポリの造船所が参加した。

インド海軍への公式納入日は2012年12月4日である。

軍事技術協力分野における最大の輸出契約である近代化された重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」インド海軍への売却は、ロシアにより2004年に調印された。
ロシア連邦は、7億5000ドルで同艦の近代化を行ない、同じ額でインド海軍へ航空隊を引き渡す事になっていた。

元々は2008年に顧客へ艦を納入する計画だったが、作業量の増加に起因して何度も延期された。
2004年に締結された契約に付加された新規の契約額は23億ドルである。
同艦には、戦闘機MiG-29KヘリコプターKa-27及びKa-31が配備される。

重航空機巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」(1990年10月4日までは巡洋艦「バクー」という名前だった)は、ニコラエフで建造された。
1987年12月30日、北方艦隊に編入された。
1992年2月3日に第35艦船修理工場(ムルマンスク)で修理された後、海洋へは出航していない。
(2012年6月5日17時01分配信)


12-0606a.jpg
「14度のトランポリン形状」というのは、艦首飛行甲板に設置された14度のスキージャンプ台の事です。
ロシアでは、スキージャンプ台の事をトランポリン甲板と言います。

「ディーゼル燃料(軽油)を使用する動力装置への変更」というのは、蒸気タービン機関のボイラー(蒸気発生装置)を、重油専焼のKVN-98/64から軽油を使用できるKVG-3D(KVG-2M-GM)へ換装した事を指しています。

ボイラーの換装は2006年6月下旬より開始され、2008年12月4日の再進水までには完了しております。
[プロジェクト11430(ヴィクラマーディティヤ)]
関連記事
スポンサーサイト