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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイはガスタービンエンジン修理後の係留試験を行なった

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年3月3日12時28分配信
【「ヤロスラフ・ムードルイ」はタービンの修理後に係留試験を実施した】

プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は動力装置の修理後の係留支援を実施した。
近い内にバルト艦隊の船員は同艦を海へ向かわせる。
『Lenta.ru』は防衛産業の情報提供者の話を引用した。


「フリゲートは完全な総合係留試験を実施し、タービンの動作性能を確認しました。
まだ工場航行(試験)が残っており、その後、艦は顧客へ引き渡されます」

対談者は話した。

動かなくなったD090型増速用タービンサマーラで修復された。
この間、艦は沿バルト造船工場「ヤンターリ」に滞在していた。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海及びインド洋での戦闘勤務中に動力装置が故障した為、2015年に同社へ配置された。

「ヤロスラフ・ムードルイ」D090型タービンウクライナ企業「ゾーリャ機械設計」が製造していたが、ロシアとの軍事技術協力はドンバス紛争を背景に終了した。
外国製タービンの修理に関しては、複数のロシア企業がマスターしているが、新たな同出力機の製造は、ルイビンスク企業「サトゥルン」でのみ展開している。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、ロシア連邦海軍プロジェクト11540艦-フリゲートシリーズの2隻目であり、潜水艦及び水上攻撃からの戦闘艦及び船舶の保護、潜水艦の探知、検出及び追尾、艦船への攻撃、揚陸支援及び他の任務の為に意図されている。
艦の動力装置は、2軸のガスタービン集合体COGAGから成る。
通常モードで警備艦が動かすのは総出力20000馬力の推進ガスタービンであり、必要に応じ、2基の増速用タービンで更に37000馬力を追加する。


ロシア海軍バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年6月19日竣工/7月24日就役)は、2014年8月から2015年2月まで長期遠洋航海を行ない、太平洋方面のインドネシアまで進出しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、ガスタービンエンジン(高速航行用)の1基が破損し、修理されることになりました。

ロシア海軍艦艇用ガスタービン機関の製造(ユニットの最終組立)や修理に関してはウクライナ(「ゾーリャ機械設計」社)に依存していましたが、2014年3月以降、ウクライナとの関係が悪化し、もはやウクライナに頼る事は出来なくなりました。
そこで、ガスタービンエンジンの製造や修理はロシア国内で行なう事になりました。
[ガスタービンエンジン代替問題]

「ヤロスラフ・ムードルイ」ガスタービンは、サマーラで修理されることになりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイは2016年初頭に復帰する]
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ガスタービンの修理が完了した「ヤロスラフ・ムードルイ」は、カリーニングラード「ヤンターリ」造船所で係留試験を行ないました。

この後に航行試験が実施され、その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」ロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ復帰します。
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