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プロジェクト11711大型揚陸艦イワン・グレンは2016年6月頃にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月11日11時58分配信
【揚陸艦「イワン・グレン」は2016年にロシア連邦海軍へ引き渡される】
カリーニングラード、3月11日-ロシア通信社ノーボスチ

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、2016年第2クオーター(4-6月)にロシア海軍大型揚陸艦「イワン・グレン」を引き渡すつもりである。
ロシア通信社ノーボスチは、合資会社『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
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「揚陸艦イワン・グレンは今年の納入が計画されており、それは大方第2クオーター(4-6月)になるでしょう。
このタイプの第2の揚陸艦-ピョートル・モルグノフの建造はスケジュール通りであり、2017年の納入が計画されています」
ポノマリョフ
は話した。

プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」の建造は2004年に始まったが、資金供給および設計の問題が故に、その納入時期は再三に渡り延期された。
艦は公開株式会社『ネフスキー計画設計局』(サンクトペテルブルク)で開発されており、プロジェクト1171大型揚陸艦の更なる複合及び現代的な発展型である。
工場「ヤンターリ」では、同プロジェクトの第2の揚陸艦-「ピョートル・モルグノフ」の建造が進められている。

プロジェクト11711大型揚陸艦は揚陸部隊の上陸と、車両及び機材の輸送の為に意図されており、300名までの海軍歩兵隊員、36両の装甲車両或いは13両の戦車を移送、上陸させる事が出来る。
艦は輸送-揚陸ヘリコプターKa-29を装備する。
同プロジェクトは、無防備の海岸へ艦から揚陸部隊と車両を(敵に)触れさせる事無く上陸させる為、ポンツーン設備を使うという世界でもユニークなアイデアを実現させている。

沿バルト造船工場「ヤンターリ」は、ケーニヒスベルク造船会社「F.シハウ」をベースとして1945年7月8日に設立された。
小型-中型の軍用及び民間用の船舶の建造と艦船修理を専門としている。
70年間で工場は160隻の軍用艦と500隻以上の民間船を建造した。
支配者持ち分株式は、国営の公開株式会社『統合造船業営団』に属している。


[新型揚陸艦イワン・グレン]

プロジェクト11771の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラード「ヤンターリ」造船所で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]


進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]

ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]

「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から、航行試験開始前の消磁作業を行なっています。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]

消磁作業完了後、「イワン・グレン」は洋上へ出航し、航行試験(工場航行試験及び国家受領試験)を実施します。

その後、ロシア海軍へ引き渡される事になりますが、その時期は今年6月頃になるようです。


プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦も2015年6月に起工されていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦の建造は2018年に始まる]
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