ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った

『タス通信』より
2016年3月16日9時45分配信
【ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」はバレンツ海で任務を遂行した後に基地へ戻った】
ムルマンスク、3月16日/タス通信特派員イリヤ・ヴィノグラードフ
戦略用途原子力巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」乗組員はバレンツ海での計画任務遂行を完了し、北方艦隊潜水艦部隊主要基地-ガジエヴォ(ムルマンスク州)へ到着した。
タス通信は同艦隊広報サービスより伝えられた。
「今月初頭から潜水艦乗員は海に滞在し、新たな戦略用途水中巡洋艦に応じた戦術の改善に関連する複合任務及び演習を実行しました」
広報サービスは話した。
乗組員は、特に、様々な深度における機動と潜水艦のシステム及び複合体の点検に取り組んだ。
ガジエヴォで船員は彼ら専用の祭日-ロシア潜水艦隊創設110周年を迎える。
同じ3月19日、「ウラジーミル・モノマーフ」乗組員は、彼らの艦の最初の記念日-水中ロケット艦の船体の起工10周年を迎える。
以前、情報筋は、「ウラジーミル・モノマーフ」が6月に白海エリアからカムチャツカのクラ射爆場への2基の大陸間弾道ミサイルの一斉発射を実施するとタス通信へ伝えた。
現在までに、2基の「ブラヴァー」ミサイルの一斉発射は、昨年11月14日に原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマーフ」が実施している。
その後、ロシア連邦国防省は「ミサイルの戦闘ブロック(弾頭)は成功裏にカムチャツカのクラ射爆場へ到達した」と公式に表明した。
以前、防衛産業企業体の情報提供者は、潜水艦が今年8月-9月に太平洋艦隊へ移動し、2015年にカムチャツカへ到着した同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と同様に加わると伝えた。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

第4世代プロジェクト955原子力戦略用途水中巡洋艦「ボレイ」の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は、書類上は太平洋艦隊の第25潜水艦師団に所属しています。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
就役前の2014年9月10日に初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]
就役後の12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊の原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した]

その後もガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっており、2015年11月14日夜には「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]
そして2016年3月16日、3月初頭からバレンツ海で各種訓練を行なっていた「ウラジーミル・モノマーフ」はガジエヴォへ戻りました。

記事中で触れられていますが、3月19日はロシア潜水艦乗員の日であり、今年(2016年)はロシア潜水艦隊創設110周年を迎えます。
更には、「ウラジーミル・モノマーフ」起工10周年(2006年3月19日起工)でもあります。

「ウラジーミル・モノマーフ」は、2016年8月~9月にカムチャツカの原潜基地へ回航されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
これに先立ち、今年6月頃には再び「ブラヴァー」2発を一斉発射する事になるようです。
[ロシア海軍は2016年にバレンツ海から潜水艦弾道ミサイル"ブラヴァー"2発を一斉発射する]
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