インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した
- カテゴリ:空母ヴィクラマーディティヤ
本日(6月8日)、ロシア北西部セヴェロドヴィンスク市のセヴマシュ造船所で改装工事が行なわれているインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)が出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する]


『アルムス-タス』より
【セヴェロドヴィンスクで近代化されたインド空母ヴィクラマーディティヤは最初の試験の為に海洋へ出航した】
アルハンゲリスク、6月8日(アルムス-タス)
本日(6月8日)、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されたインド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、本格的な試験の為、最初の海洋への出航を行なった。
「モスクワ時間3時30分、同艦は造船所水域を去り、海洋へ出航しました。
試験プログラムは124日を予定しております」
工場の広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤはイタル-タス通信に伝えた。
「これはセヴマシュのみならず、ロシア産業界全体にとって重要な出来事です」
同社総取締役アンドレイ・ジャチコフは述べた。
「今日は、私たちにとって、本当に祝賀すべき日であります。
ロシアの現代史上、初めて航空母艦の試験航海が行なわれました」
「統合造船業営団」副社長アナトーリー・チュコフは述べた。
「この艦には、何千人もの人々-設計者、造船所、機器供給者、管理組織-の努力、知性、経験が埋め込まれています。
同時に私達は、ロシアの産業が、このような艦を建造できる事を証明したのです」
白海での初期航海試験の後、同艦はバレンツ海へ進出し、戦闘用航空機が参加する試験を実施する予定である。
インド海軍への航空母艦の納入は、今年12月を予定している。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。
2004年以来、ネフスキー計画設計局及び請負業者「セヴマシュ」は、膨大な量の作業を行なった。
艦の甲板装備は改装され、戦闘機MiG-29Kの発艦の為のトランポリン台が装備され、新たな課題である巡洋艦の船体を近代的な設備~システム及び各種機器で充実させ、合計で長さ2000km以上の新たなケーブルラインが敷設された。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。
インドへの航空母艦引き渡しにより、インド専門技術者へのフィードバックが行なわれ、共和国海軍は質的に新たな水準へ達し、同地域の他国海軍の戦闘能力を超える。
以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は1924名である。
(2012年6月8日11時20分配信)
『ロシア通信社ノーボスチ』の報道
2012年6月8日3時31分配信
【インド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は試験の為に白海へと去った】
[空母ヴィクラマーディティヤ]
ロシア海軍の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は2000年代初頭にセヴェロドヴィンスク市へ回航されてきました。

2004年1月20日、ニューデリーにおいてロシア国防相セルゲイ・イワノフとインド国防相ジョージ・フェルナンデスは、「アドミラル・ゴルシコフ」売却契約に署名しました。

2004年3月5日、「アドミラル・ゴルシコフ」艦上でインドへの引渡し式とロシア海軍旗降納式が執り行われました。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]

2005年11月30日、「セヴマシュ」造船所の屋外特設造船台へ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その3]

2008年12月4日、再び進水しました。
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水(2008年11月~12月4日)]

改装費用の増額を巡ってロシアとインドが揉めた事も有りましたが、2010年3月12日、ニューデリーで契約費用を増額した改訂契約への署名が行なわれました。
[ロシアとインドは、空母「ヴィクラマーディティヤ」近代化契約に署名した]

当初、「ヴィクラマーディティヤ」の出航日は5月25日の予定でしたが、様々な理由により延期されました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は嵐の為に延期されるかもしれない]
しかも、延期後の6月1日夕方には小火が発生しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない]
しかし、「ヴィクラマーディティヤ」は、幾多の困難や挫折を乗り越え、ついに最初の航海試験に漕ぎ着けました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する]


『アルムス-タス』より
【セヴェロドヴィンスクで近代化されたインド空母ヴィクラマーディティヤは最初の試験の為に海洋へ出航した】
アルハンゲリスク、6月8日(アルムス-タス)
本日(6月8日)、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所「セヴマシュ」で近代化されたインド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、本格的な試験の為、最初の海洋への出航を行なった。
「モスクワ時間3時30分、同艦は造船所水域を去り、海洋へ出航しました。
試験プログラムは124日を予定しております」
工場の広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤはイタル-タス通信に伝えた。
「これはセヴマシュのみならず、ロシア産業界全体にとって重要な出来事です」
同社総取締役アンドレイ・ジャチコフは述べた。
「今日は、私たちにとって、本当に祝賀すべき日であります。
ロシアの現代史上、初めて航空母艦の試験航海が行なわれました」
「統合造船業営団」副社長アナトーリー・チュコフは述べた。
「この艦には、何千人もの人々-設計者、造船所、機器供給者、管理組織-の努力、知性、経験が埋め込まれています。
同時に私達は、ロシアの産業が、このような艦を建造できる事を証明したのです」
白海での初期航海試験の後、同艦はバレンツ海へ進出し、戦闘用航空機が参加する試験を実施する予定である。
インド海軍への航空母艦の納入は、今年12月を予定している。
2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。
総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。
2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。
2004年以来、ネフスキー計画設計局及び請負業者「セヴマシュ」は、膨大な量の作業を行なった。
艦の甲板装備は改装され、戦闘機MiG-29Kの発艦の為のトランポリン台が装備され、新たな課題である巡洋艦の船体を近代的な設備~システム及び各種機器で充実させ、合計で長さ2000km以上の新たなケーブルラインが敷設された。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。
インドへの航空母艦引き渡しにより、インド専門技術者へのフィードバックが行なわれ、共和国海軍は質的に新たな水準へ達し、同地域の他国海軍の戦闘能力を超える。
以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は1924名である。
(2012年6月8日11時20分配信)
『ロシア通信社ノーボスチ』の報道
2012年6月8日3時31分配信
【インド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」は試験の為に白海へと去った】
[空母ヴィクラマーディティヤ]
ロシア海軍の重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は2000年代初頭にセヴェロドヴィンスク市へ回航されてきました。

2004年1月20日、ニューデリーにおいてロシア国防相セルゲイ・イワノフとインド国防相ジョージ・フェルナンデスは、「アドミラル・ゴルシコフ」売却契約に署名しました。

2004年3月5日、「アドミラル・ゴルシコフ」艦上でインドへの引渡し式とロシア海軍旗降納式が執り行われました。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]

2005年11月30日、「セヴマシュ」造船所の屋外特設造船台へ入渠しました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り・その3]

2008年12月4日、再び進水しました。
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水(2008年11月~12月4日)]

改装費用の増額を巡ってロシアとインドが揉めた事も有りましたが、2010年3月12日、ニューデリーで契約費用を増額した改訂契約への署名が行なわれました。
[ロシアとインドは、空母「ヴィクラマーディティヤ」近代化契約に署名した]

当初、「ヴィクラマーディティヤ」の出航日は5月25日の予定でしたが、様々な理由により延期されました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は嵐の為に延期されるかもしれない]
しかも、延期後の6月1日夕方には小火が発生しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない]
しかし、「ヴィクラマーディティヤ」は、幾多の困難や挫折を乗り越え、ついに最初の航海試験に漕ぎ着けました。

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