fc2ブログ

ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドは進水した

16-0318e.jpg
16-0318f.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月18日11時37分配信
【潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」はサンクトペテルブルクで進水した】
サンクトペテルブルク、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」「アドミラルティ造船所」で進水した。
ロシア通信社ノーボスチ特派員は伝えた。

進水式典は、ロシア潜水艦隊創設110周年記念日の前日に開催された。
ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、この10年間でロシア潜水艦隊は急激な更新が行なわれた事を指摘した。
「ユーリー・ドルゴルーキー、アレクサンドル・ネフスキー、ウラジーミル・モノマーフは、我が祖国の境界線保護の為に与えられた使命を果たし、新たな潜水艦が造船台で起工されています」
彼は話した。

「アドミラルティ造船所は、今年にプロジェクト636潜水艦シリーズの建造を完了します。
艦は完成し、試験を行ない、期日に納入いたします。
造船所は新たな発注を準備します」

同社の同取締役アレクサンドル・ブザコフは表明した。

プロジェクト636.3潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、ロシア海軍黒海艦隊の為に意図された6隻の潜水艦の5隻目となる。
現在、「アドミラルティ造船所」は、第6の潜水艦「コルピノ」の建造を完了する。

潜水艦のトップ「ノヴォロシースク」は2014年8月、第2の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2014年12月、第3の「スタールイ・オスコル」は2015年7月、第4の「クラスノダール」は2015年11月にロシア海軍へ引き渡された。

プロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦は第3世代に属しており、排水量3950トン、速力20ノット、潜航深度300メートル、乗組員52名である。
兵装として533mm口径の魚雷、機雷、打撃ミサイル複合体「カリブル」が有る。
それは、敵に探知されるよりも3-4倍の距離で目標を発見する事が出来る。
その隠密性により、同プロジェクト潜水艦NATOから「ブラックホール」の呼び名を貰った。


[プロジェクト06363潜水艦]

現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は4番艦まで就役しており、今年(2016年)には更に2隻が就役します。
全てサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で建造されています。
15-1107c.jpg

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備

・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役
黒海艦隊に配備予定

・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年11月25日就役予定
黒海艦隊に配備予定

・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年5月進水予定/2016年11月25日就役予定
黒海艦隊に配備予定



1番艦「ノヴォロシースク」は既に黒海沿岸へ到着しており、2016年2月中旬の黒海艦隊の抜き打ち演習へ参加しています。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]

2番艦「ロストフ・ナ・ドヌー」は2015年12月末にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーはセヴァストーポリへ回航された]

黒海へ回航途中の2015年12月8日にはシリア沖からシリア国内のISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しました。
これは、ロシア海軍史上初の潜水艦発射有翼ミサイルの実戦使用となりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


3番艦「スタールイ・オスコル」北方艦隊で各種試験を実施する為、2015年10月中旬にポリャールヌイへ到着しました。
[ロシア海軍の最新潜水艦スタールイ・オスコルは深海試験の為に北方艦隊基地ポリャールヌイへ到着した]

4番艦「クラスノダール」は2015年11月5日にロシア海軍へ就役しました。
[第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはロシア海軍へ就役した]

2014年10月30日に揃って起工された5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」と6番艦「コルピノ」は、建造元の「アドミラルティ造船所」総取締役アレクサンドル・ブザコフ氏によると、2016年11月25日までにロシア海軍へ引き渡されます。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年11月5日11時28分配信
【潜水艦「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」の進水は(2016年)春に予定されている】


そして2016年3月18日、5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」が進水しました。
16-0318c.jpg
16-0318d.jpg

6番艦「コルピノ」の進水は今年5月になります。


プロジェクト06363潜水艦は、今後、太平洋艦隊向けにも6隻が建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦は2017年から建造を開始する]
関連記事
スポンサーサイト