ロシア海軍の戦略原潜タイフーン級は2隻が解体され、1隻は現役に留まる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月18日11時48分配信
【世界最大の原子力潜水艦「アクラ」級は「切断機の下」へ送られる】
モスクワ、3月18日-ロシア通信社ノーボスチ

世界最大の戦略原子力潜水艦「アクラ」級(プロジェクト941、NATO分類「タイフーン」)「セヴェルスターリ」「アルハンゲリスク」は金属片に切断される。
ロシア通信社ノーボスチ軍事産業企業体>の高位の代理人より伝えられた。

ソヴィエト社会主義共和国連邦は、このプロジェクトの潜水艦を計6隻建造した。
ロシア連邦海軍の戦闘編制には、3隻の潜水艦が残っている:2隻のプロジェクト941「セヴェルスターリ」「アルハンゲリスク」ミサイル「ブラヴァー」の為に近代化された1隻のプロジェクト941UM「ドミトリー・ドンスコイ」
ソヴィエト社会主義共和国連邦解体後、「セヴェルスターリ」「アルハンゲリスク」は今日まで保持されていた。
海軍総司令部は、その近代化の為のオプションを探し求めていた。

「今、セヴェルスターリとアルハンゲリスクは、セヴェロドヴィンスク工場ズヴェズドーチカでの解体が決定されています」
対談者は話した。

従って、海軍の戦闘編制に留まる同プロジェクト水中巡洋艦は、「ドミトリー・ドンスコイ」ただ1隻となる。

彼は、このプロジェクトのソヴィエト連邦潜水艦の作成は、アメリカ合衆国との戦略兵器削減条約SALT-2の締結に影響した事を想い起した。
「ソヴィエト社会主義共和国連邦とアメリカ合衆国との間の海洋戦略核戦力の均衡が確立されました」
対談者は話した。

しかし彼は、その後、アメリカは、彼らの戦略潜水艦「オハイオ」級巡航ミサイル「トマホーク」搭載艦に変更したと指摘した。
「私達は、3隻の潜水艦を解体し、アメリカは、それを援助しました。
残る2隻は長期に渡り保持されてきました。そして今、これらは切断機の下へ送られます」

軍事産業企業体の代理人は話した。

同時に、彼によれば、「タイフーン」は、今後、有翼ミサイル「カリブル」300基を装備する近代化が行なわれるかもしれない。


プロジェクト941重原子力戦略用途水中巡洋艦「アクラ」(NATOコード名「タイフーン」)は1981年~1989年に6隻が就役しましたが、2000年までに3隻が除籍、解体されました。
そして残る3隻はロシア海軍に留まっていました。
[ロシア会計検査院議長は、タイフーン型原潜を現役に留める為、率先して支援を行なった]

1番艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は2000年代初頭に近代化改装を行ない、新型潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試験艦となりました。
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一方、予備役の「アルハンゲリスク」「セヴェルスターリ」は解体が決定されました。
[タイフーン級戦略原潜セヴェルスターリとアルハンゲリスクは除籍、解体される]

2016年には「アルハンゲリスク」解体の第1段階として20基の弾道ミサイル発射筒を使用不能にする為の工事が行なわれる事になりました。
ただし、艦そのものの解体は今年には実施されません。
[ロシア海軍のタイフーン級戦略原潜アルハンゲリスクは2016年に弾道ミサイル発射筒が使用不能にされる]

ただ1隻稼働状態に維持されている「ドミトリー・ドンスコイ」は、当面の間は現役に留まります。
[タイフーン級原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍に留まる]
[ロシア海軍の重原子力戦略用途ロケット水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはセヴェロドヴィンスクへ帰港した]


そして、今回の記事に登場する「軍事産業企業体の高位の代理人」(ロシアの軍需企業で高い地位に在る人)は、「タイフーン」級有翼ミサイル「カリブル」300発を搭載する近代化改装が実行される可能性に言及しました。

この場合は、「ドミトリー・ドンスコイ」の近代化改装の話になります。


「タイフーン」級有翼ミサイル搭載原潜に改造するという構想は、2008年頃から有りました。
[2隻の 「タイフーン」型原潜は、最新弾道ミサイル「ブラヴァー」を装備しない]
[ロシア海軍は、2010年に新世代潜水艦各タイプの1番艦を受領する]

その後、この話は立ち消えになったのですが、昨年の「カリブル」実戦使用を受け、構想が再浮上してきたようです。
実行に移されるかどうかはさておき・・・
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
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