ロシア海軍北方艦隊原潜基地ガジエヴォに最新原潜駐留インフラが建設された
- カテゴリ:ロシア北方艦隊(2012-2019年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月19日1時45分配信
【ガジエヴォに最新水中巡洋艦の駐留システムが作成された】
モスクワ、3月19日-ロシア通信社ノーボスチ
最新戦略用途ロケット水中巡洋艦の駐留システムは北方艦隊の駐屯地ガジエヴォに形成された。
土曜日、北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は報道機関へ伝えた。
「多目的原子力潜水艦及び戦略原子力潜水艦の連合部隊が集中する北方艦隊潜水部隊の主要基地ガジエヴォでは、戦略用途水中巡洋艦プロジェクト955ボレイの駐留を保障する為の新たな桟橋の装備が完了しています」
彼は話した。
建設された桟橋には、艦へ熱と電力を送り、放射線の安全性を保護、監視する最新システムが装備されている事は注目される。
最新インフラストラクチュアの全ての機能の使用は、基地に居る潜水艦のシステム及び機構の稼働を完全に停止し、機材の最も有利かつ長期的な運用モードを保障する。
北方艦隊代理人が通知した所によると、桟橋のインフラストラクチュア形成と同時に、潜水艦乗員の家族の為の住宅の建設も実行されている。
「ガジエヴォ郊外のガジエヴォ駐屯地の団地は殆ど完成しており、総計492の部屋から成る8つの住宅で構成されます。
進歩的な技術を用いて建設された現代的な住居は快適です。
現在、3つの住宅が使用され、居住しています。
今年末までには、全ての居住複合体の建設が完了し、駐屯地における軍人の居住を保障する問題は完全に解決するでしょう」
セルガは説明した。
2016年には、今後建設が始まる屋内スケートリンク、トレーニング・フィットネスジム、映画館、プール、その他の社会施設が展開する新たな文化-娯楽センターの為の設計-測量作業の完了が計画されている。
ロシアでは、3月19日に潜水艦乗員の日を迎える。
110年前のこの日、全ロシア皇帝ニコライ2世の勅令により、艦分類に潜水艦が含まれ、ロシア帝国海軍の戦闘編制へ、20隻の「フォレリ」、「カサトカ」、「ソム」、「オセトル」型潜水艦が加わった。

ロシア北方艦隊の原潜基地ガジエヴォには、戦略原潜と多用途原潜が駐留しています。
[第24潜水艦師団]
プロジェクト971原子力巡洋潜水艦:K-317「パンテーラ」、K-461「ヴォルク」、K-328「レオパルド」、K-154「チグル」、K-157「ヴェプリ」、K-335「ゲパルド」
[第31潜水艦師団]
プロジェクト955原子力戦略用途水中巡洋艦:K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」
プロジェクト667BDRM原子力戦略用途水中巡洋艦:K-51「ヴェルホトゥリエ」、K-84「エカテリンブルク」、K-114「トゥーラ」、K-117「ブリャンスク」、K-18「カレリア」、K-407「ノヴォモスコフスク」
2013年以降に就役した最新鋭戦略原潜プロジェクト955「ボレイ」級もガジエヴォに駐留しています。

現在は、ガジエヴォを母港とする「ユーリー・ドルゴルーキー」(北方艦隊所属)の他に、今年秋にカムチャツカへ回航される「ウラジーミル・モノマーフ」(太平洋艦隊所属)も駐留しています。
この為、ガジエヴォでは数年前から駐留インフラの更新が進められており、最新原潜を駐留させる為のシステムは完成しました。
このシステムにより、停泊中の原潜は動力を完全に停止し、電力などは沿岸から供給される事になります。
今年中には原潜乗員と家族の為の住宅の建設も完了し、更には、各種娯楽施設も建設されます。
なお、太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクでも「ボレイ」級配備の為に駐留インフラが更新されていますが、ガジエヴォとは逆のパターンになっています。
(住宅や娯楽施設の建設が先行し、原潜駐留システムの完成が後になった)
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている]
[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグはカムチャツカ半島に建設されているロシア海軍新世代原潜ボレイ級の為の基地設備を視察した]
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