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MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年3月23日11時49分配信
【新たな甲板戦闘機連隊は戦闘訓練を開始した】

エイスクでは、再び編成された第100艦上航空機連隊の甲板戦闘機MiG-29KRの最初のフライトが始まった。

第100航空連隊の飛行士は、業界から受領した甲板戦闘機MiG-29KR及びMiG-29KUBRのマスターを始めており、フライトは3月20日・日曜日に開始された。
『Lenta.ru』は現地メディアを引用して報じた。

第100独立艦上戦闘機航空連隊は、2016年1月にロシアで再編成された。
同隊は多目的戦闘機MiG-29の甲板ヴァージョンで武装している。
連隊のサイクル戦闘訓練完了後、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で使用する為、エイスクから北方艦隊へ移動する。

最初の第100艦上機連隊は、ソヴィエト社会主義共和国連邦クリミアサキ飛行場で1986年に創設された。
軍備として航空機MiG-29、Su-27、Su-25を有していた。
1992年春に連隊ウクライナへ宣誓を誓い、1996年には解散した。
ウクライナ軍での勤務を望んでいない隊員(最初の連隊司令チムール・アパキージェを含む)は、北方艦隊で1993年に創設された新たな第279艦上航空連隊の基礎となった。

MiG-29KR/KUBRは、多目的戦闘機MiG-29K/KUB(製品9-41、9-47)のヴァージョンであり、ロシア海軍航空隊の為に2012年に発注された。
航空機は、元々はインド航空母艦へ装備する為、インド海軍の発注により2000年代初頭に作成された。


[艦上戦闘機MiG-29K/KUB]
[艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB(旧ブログ)]
[RSKミグMiG-29K/MiG-29KUB艦上戦闘機(RSKミグ公式サイト)]

ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の新たな艦上戦闘機は、当初、Su-27KUB(1999年初飛行)とMiG-29K/KUB(2007年初飛行)の2機種から選ぶ事になっていました。
[ロシア海軍は、2016年以降に新しい艦上戦闘機を採用する]

その後、2009年2月にはMiG-29K/KUBに絞られる事になりました。
[ロシア海軍、MiG-29KUBを導入]

艦上戦闘機MiG-29K/KUB24機の供給契約が締結されたのは、それから3年後の2012年2月29日でした。
[ロシア国防省は艦上戦闘機MiG-29K/KUBの購入契約を締結した]

ロシア海軍向けのMiG-29KUB量産1号機は2013年10月下旬に初飛行しました。
[ロシア海軍の為の艦上戦闘機MiG-29KUB量産1号機は飛行試験を開始した]

2013年11月下旬、当初の計画通りに2機のMiG-29K(単座型)と2機のMiG-29KUB(複座型)ロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍は最初の艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUBを受領した]

そして2014年12月2日までに8機のMiG-29Kと2機のMiG-29KUBが、当初の計画通りにロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍へ10機の艦上戦闘機MiG-29K/KUBが引き渡された]

2015年12月末までに10機のMiG-29Kが引き渡され、契約分全機の納入が完了しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの為の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは契約分全機(24機)の納入を完了した]

MiG-29Kは、現用の艦上戦闘機Su-33と共に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」で運用されます。
[新たな艦上戦闘機MiG-29K/KUBはロシア海軍現用艦載機と共に運用される]


MiG-29Kのパイロットの養成は、クラスノダール地方エイスク市に建設された戦闘応用・飛行再訓練センター(新「ニートカ」)で進められています。
[ロシア北方艦隊のパイロットは新たな艦上戦闘機MiG-29Kをマスターする]
[エイスクの新ニートカは本格的に稼働を始める]
[ロシア海軍航空隊はエイスクで艦上戦闘機MiG-29K/KUBのパイロットを養成する]

2016年1月には、MiG-29K/KUBを装備する新たな航空連隊~第100独立艦上戦闘機航空連隊が編成されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの為の新たな艦上戦闘機MiG-29Kの航空連隊の編成は殆ど完了している]


記事中で触れられていますが、第100独立艦上戦闘機航空連隊は、元々はソ連邦時代にウクライナサキ飛行場で編成されており、当時開発された新たな艦上機(Su-27K、MiG-29K、Su-25UTG)の試験が主な任務でした。
航空連隊の初代司令はチムール・アパキージェでした。
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]

ソ連邦解体後、チムール・アパキージェ司令ウクライナへの宣誓を拒否し、部下を纏めてロシアへ行き、第279独立艦上戦闘機航空連隊の中核となりました。
[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]

その第279独立艦上戦闘機航空連隊から「枝分かれ」して第100独立艦上戦闘機航空連隊が20年ぶりに復活する事になりました。

そして2016年3月20日、第100独立艦上戦闘機航空連隊としての本格的な飛行訓練が始まりました。

一通りの訓練を終えた後、北方艦隊の航空基地へ戻り、母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」での勤務の準備を行ないます。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2016年夏に地中海へ行く]
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