建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2016年11月に乗組員を受け入れる

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年3月29日13時45分配信
【乗組員は(2016年)11月にフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」へ定住する】
モスクワ、3月29日-ロシア通信社ノーボスチ
サンクトペテルブルク工場『北方造船所』(『統合造船業営団』に含まれる)で建造中の最新鋭フリゲート・プロジェクト22350「アドミラル・フロータ・カサトノフ」への乗組員の定住は2016年11月に予定されている。
火曜日、同社の代理人オーリガ・ダニレフスカヤは報道機関へ伝えた。
同艦の艤装工事は続けられており、主要打撃複合体、アンテナ、特殊機器が搭載されている。
「造船工場『北方造船所』は、プロジェクト22350フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"の居住区の板張り及び機器の備え付けを始めました。
乗組員の定住は2016年11月に予定されています」
ダニレフスカヤは表明した。
彼女によると、艦は「既に、発電装置のシステム試験及び据え付け、総合艦内システムの機構のメンテナンス、電気工事を完了し、艦首及び艦尾へ電力を供給する為の主配電盤の電力受信が確保され、艦には標準照明が供給されます」
造船所は更に、燃料タンクの密閉試験を実施した。
フリゲートは燃料を受け取った。
「艦に装備されたタンクの容量は、給油無しで4500海里の距離を航行可能です」
『北方造船所』代理人は付け加えた。
フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」では補機の検査始動が実施され、試運転が始まった。
艦は、浮揚状態でのメインエンジンの重心調整を準備する。
プロジェクト22350艦の排水量は4500トン、全長160メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員180~210名。
フリゲートの兵装は、130mm艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」で構成されている。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]
そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]
『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]
現在も艤装工事が進められている「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、今年11月には乗組員が艦内に居住できるようになるとの事です。
因みに、現在バレンツ海で洋上試験中のプロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2013年7月末には乗組員が艦内へ居住できるようになっています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した]
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」のロシア海軍への引き渡しは2017年末に予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]
現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。
[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造。
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2016年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2018年就役予定
「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2019年就役予定
1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、バレンツ海で洋上試験中であり、2016年末までにはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]
3番艦と4番艦の建造工事は、ガスタービンエンジンの供給遅延により遅れています。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
プロジェクト22350フリゲートは改良型(プロジェクト22350M)を含め、少なくとも15隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍は15隻のプロジェクト22350/22350Mフリゲートを受領する]
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