ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海で最新警備艦アドミラル・エッセンと合流した

『タス通信』より
2016年3月31日12時28分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる支隊は来週に大西洋から戻ってくる】
モスクワ、3月31日/タス通信
北方艦隊の艦・支援船支隊は大西洋での任務遂行後、来週にバレンツ海で入る。
木曜日、同艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は報道機関へ伝えた。
「大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ率いる北方艦隊の艦・支援船支隊は、北大西洋で計画戦闘訓練任務を遂行し、常時駐屯所への航路を進んでいます。
給油船ドゥブナと救助曳船SB-406も含まれる支隊は、来週初めにはバレンツ海へ入るでしょう」
セルガは話した。
3月30日・水曜日、北海で「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、国家試験の枠組みにおいて北方艦隊へ向かっている最新のプロジェクト11356フリゲート「アドミラル・エッセン」と北海で会合を行なった。
士官が説明したように、その後、ロシア戦闘艦は支隊の一員として後を追った。
彼によると、その進路上で船員は、合同機動演習と、新たなフリゲートの通信システム、更には航法システム、電波無線機器の点検へ取り組んだ。
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の遠距離航海は(2015年)10月23日から続いている。
この間にロシア人船員は24000海里以上を航行した。
「アドミラル・エッセン」は黒海艦隊の為に意図されているプロジェクト11356艦シリーズの第2のフリゲートである。
このタイプの最初の代表「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月にロシア海軍へ加わった。
2番艦は5月に、3番艦は8月に軍へ引き渡されるだろう。
このフリゲートの第2グループ3隻を黒海艦隊は受領しないかもしれない。
『統合造船業営団』は、これらの艦のインドへの売却の為の交渉が進められていると発表した。
[大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ遠距離航海(2015年10月-)]
プロジェクト1155大型対潜艦の2番艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2015年10月23日に大西洋へ向けて出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは大西洋へ向かった]
それから4日後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは北海から英仏海峡へ行く]
11月2日には英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはビスケー湾へ入った]
11月4日未明、ジブラルタル海峡を通過し、地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
11月5日~6日には艦載ヘリコプターKa-27の訓練が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの艦載ヘリコプターKa-27は地中海で訓練を行なった]
11月9日、チュニス海峡(シチリア海峡)で黒海艦隊の大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」からディーゼル燃料(軽油)と真水の洋上補給を受けました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはシチリア海峡付近で洋上補給を行なった]
その後、地中海東部へ向かい、11月13日にはキプロスのリマソール港を訪れました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはキプロスのリマソールを訪れた]
リマソール港を出た後、11月20日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して紅海へ入った]
11月23日、紅海で対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは紅海で対テロ演習を実施した]
11月26日にはアデン湾で対テロ演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアデン湾で対テロ演習を実施した]
11月末にオマーンのサラーラ港へ寄港して物資を補充した後、アラビア海へと去りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはオマーンのサラーラ港へ寄港した]
12月4日、パキスタンのカラチへ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを訪れた]
12月6日にカラチを出航し、パキスタン海軍との麻薬密輸取締の為の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』がアラビア海北部で始まりました。
[アラビア海でロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』が始まった]
12月8日には演習を終えてカラチへ戻りました。
[ロシア海軍とパキスタン海軍の合同演習『アラビアン・モンスーン-2015』は完了した]
12月10日にカラチを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはパキスタンを去った]
12月16日、再びオマーンのサラーラ港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは再びオマーンを訪れた]
サラーラ港を出た後、紅海へ向かい、その航路上で艦内演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは紅海で演習を実施した]
12月23日、スエズ運河を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフはスエズ運河を通過して地中海へ入った]
その後も地中海東部に留まり、ここで2016年の新年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で2016年の元旦を迎える]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは地中海東部で新年を祝った]
地中海東部で就役34周年を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ-アドミラル・クラコーフは就役34周年を迎えた]
現在は太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と共にシリア沖へ展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
1月22日には外国の報道陣の取材を受けました。
[シリア沖のロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフを外国メディアが取材した]
1月26日には艦の対空兵装(高射ミサイル複合体「キンジャール」、AK-100 100mm砲、AK-630 30mm機関砲)全てを使用する防空戦闘演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で防空戦闘演習を行なった]
2月6日には実際に武器を使用しない防空演習や艦のダメージコントロール訓練などを実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で演習を実施した]
2月12日には水中破壊工作員撃退の為の演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で水中破壊工作員を撃退する演習を行なった]
2月19日には対潜戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で対潜戦闘訓練を行なった]
遠距離航海へ出発してから丁度4ヶ月目になる2016年2月23日、地中海東部で『祖国防衛者の日』を迎えました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海東部で『祖国防衛者の日』を祝った]
3月11日には潜水艦の魚雷攻撃からの艦を防衛する為の演習を実施しました。
[北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で対魚雷防衛演習を行なった]
3月21日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」はジブラルタル海峡を通過して地中海を去りました。
同じく地中海東部に滞在していた救助曳船SB-406と給油船「ドゥブナ」も同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ入った]
3月25日に英仏海峡を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは英仏海峡を通過して北海へ入った]

そして3月30日、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は、洋上試験の為に北方艦隊基地へ向かっている最新フリゲート「アドミラル・エッセン」と北海で合流しました。
[ロシア海軍最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはクロンシュタットを抜錨し、バレンツ海へ向かった]
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支隊は4月初頭に母港へ戻る事になるようです。
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