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ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海へ入った

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月1日11時5分配信
【軍艦「セルプホフ」は地中海の海軍グループへ加わった】
モスクワ、4月1日-ロシア通信社ノーボスチ

黒海艦隊の最新小型ロケット艦「セルプホフ」地中海ロシア海軍連合部隊へ加わった。
金曜日、黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は発表した。

「同艦は地中海エリアへ入り、この海域の海軍グループへ加わりました」
トルハチェフ
は話した。

小型ロケット艦「セルプホフ」は、「ブヤン-M」シリーズの近代化された艦である。
その排水量は増大し、自己防衛手段に加え、最新の遠距離ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する。


プロジェクト21631小型ロケット艦「セルプホフ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスクA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場で建造され、2015年12月12日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
就役から3ヶ月半位しか経っていない最新鋭艦です。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

2016年2月8日から12日まで行なわれたロシア南方軍管区(黒海艦隊を含む)の抜き打ち演習では、上陸部隊の支援砲撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]

2月13日には同型艦「ゼリョヌイ・ドル」地中海東部へ向けて出航しました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備するロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルは掃海艦と共に地中海へ向かった]

そして3月30日、「セルプホフ」セヴァストーポリから出航し、地中海東部へ行く事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海東部へ向かった]

翌3月31日にボスポラス海峡(イスタンブール)を通過し、4月1日までに地中海へ入りました。
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無論、「セルプホフ」にとっては、就役後初の地中海任務となります。

「セルプホフ」は、現在シリア沖に居る同型艦「ゼリョヌイ・ドル」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦は常に地中海へ展開する]


「セルプホフ」の主兵装は有翼ミサイル「カリブル」ですが、既にこのミサイルは、シリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ向けて何度か発射されています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

地中海東部(シリア沖)からも、昨年12月9日にISIL拠点へ「カリブル」が発射されています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


現在、地中海東部には、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と、黒海艦隊警備艦「スメトリーヴイ」を中核とする作戦部隊が展開しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシリア沖で戦闘任務に就いている]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向かった]

この他、いわゆる「シリア・エクスプレス」(黒海沿岸からシリアへの輸送任務)として、3月20日に輸送船「ヤウザ」(北方艦隊)、3月21日に大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)、3月24日に大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)、3月29日に大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)、3月31日には大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)ボスポラス海峡を南下して地中海へ入っています。
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