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ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月1日16時12分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」は工場「ヤンターリ」で係留試験を開始した】
カリーニングラード、4月1日-ロシア通信社ノーボスチ

カリーニングラード沿バルト造船工場「ヤンターリ」(「統合造船業営団」に含まれる)で建造されたプロジェクト11356警備艦「アドミラル・マカロフ」は係留試験を開始した。
同社の代理人セルゲイ・ミハイロフは報道機関へ伝えた。

「現在、艦上には工場納入チームのメンバー130名と下請企業の代表が作業を行なっています。
彼等は、様々なシステム及び製品の起動-調整作業に従事しています。
艦の係留試験は6月まで続き、その後、航海試験が始まります」
ミハイロフ
は話した。

警備艦「アドミラル・マカロフ」は2012年2月29日に工場で起工され、2015年9月2日に進水した。
それは、ロシア連邦国防省の発注の下で工場「ヤンターリ」が建造する警備艦プロジェクト11356シリーズ(合資会社『北方計画設計局』が開発)の3番艦である。
艦の発注者-ロシア海軍への引き渡しは2016年8月に計画されている。

トップ艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」は3月11日に発注者へ引き渡された。
シリーズの2番艦「アドミラル・エッセン」バレンツ海での国家受領試験段階に在り、ロシア海軍への引き渡しは5月に計画されている。

プロジェクト11356警備艦は、単独或いは連合部隊の一員としての水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
艦は、汎用ミサイル砲兵装と、対潜及び対空防衛の為の現代的な電波技術装置を有している。
このシリーズの艦の排水量は約4000トン、全長125メートル、速力30ノット、乗員180名である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]

それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]

その後は艤装工事が進められ、2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。

「アドミラル・マカロフ」は、2016年8月にロシア海軍へ引き渡される予定です。


プロジェクト11356R警備艦は、現在までに5隻が起工され、この内の3隻が進水し、1番艦が就役しています。
[ロシア海軍の新鋭フリゲート・プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)近影]
6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ配備されます。

[プロジェクト11356R警備艦]
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)で建造
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「アドミラル・グリゴロヴィチ」Адмирал Григорович:工場番号01357
2010年12月18日起工/2014年3月14日進水/2016年3月10日納入/2016年3月11日就役
黒海艦隊へ編入

「アドミラル・エッセン」Адмирал Эссен:工場番号01358
2011年7月8日起工/2014年11月7日進水/2016年5月就役予定

「アドミラル・マカロフ」Адмирал Макаров:工場番号01359
2012年2月29日起工/2015年9月2日進水/2016年8月就役予定

「アドミラル・ブタコフ」Адмирал Бутаков:工場番号01360
2013年7月12日起工/2018年以降に就役予定

「アドミラル・イストミン」Адмирал Истомин:工場番号01361
2013年11月15日起工/2018年以降に就役予定


4番艦以降の建造工事は2015年春から凍結されていましたが、同年8月に再開されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356Rフリゲートの建造は再開された]

プロジェクト11356Rの4番艦以降には、ロシア国内で製造されるエンジンが載せられる事になります。
[ロシア海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートはウクライナ製ガスタービンエンジンを代替する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲートはウクライナ製の代わりにロシア製ガスタービンを装備する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

ただし、4番艦と5番艦は、インドへ売却される可能性もあります。
(売却の為の交渉は実際に行われている)
[ロシア海軍向けプロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻はインドへ売却されるかもしれない]
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