ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった
- カテゴリ:ロシア北方艦隊(2012-2019年)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月2日10時22分配信
【北方艦隊の将兵はバレンツ海で演習を実施した】
モスクワ、4月2日-ロシア通信社ノーボスチ
バレンツ海における北方艦隊の多種戦力間の計画演習では、艦船支隊の潜水艦からの保護活動への取り組みが行なわれた。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は発表した。
「この演習中に潜水艦の乗組員は魚雷4発の実弾射撃を実行しました。
演習には、大型揚陸艦コンドポガ、小型ロケット艦ラッスヴェート、アイスベルク、小型対潜艦ユンガ、スネシュノゴルスク、サルベージ船KIL-31が関わりました」
セルガは話した。
彼は、演習の筋書きの下で揚陸支隊を模した水上部隊は、確実な対潜艦グループの対潜防護保障下で揚陸部隊の上陸を実施する為に指定地域へ向かうという任務を与えられた事を指摘した。
これを前にした潜水艦の乗組員の任務は「水中位置から攻撃境界線へ密かに進入し、艦船支隊を魚雷兵装で仮想撃破する」事であった。
セルガは、演習は対潜艦の乗組員の訓練に主な焦点が当てられており、実際の戦闘に近い条件下で行動した事を強調した。
彼によると、潜水艦の乗組員は、本物の対潜部隊と対決するという条件下で隠密裏に行動し、成功裏に魚雷兵装を使用する為の最適な方法を探した。
演習後、水上艦及び潜水艦の乗組員の行動は手順に沿って綿密に分析、評価される。
今回の北方艦隊の演習は、6隻の水上艦船なら成る揚陸部隊が上陸地点まで行き、それを潜水艦が攻撃するという想定下で実施されました。
演習中に潜水艦は4発の魚雷を発射したとの事ですが、肝心の潜水艦の艦名は明らかにされていません。
北方艦隊広報部発表では明らかにされていない演習参加潜水艦は、ロシア海軍最新鋭多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」です。

ロシアのSNS『VK.com』より
【ロシア潜水艦乗員・2016年4月2日4時9分】
「素晴らしいニュースです。これはジョークではありません。
本日、原子力水中巡洋艦ヤーセンのトップ、セヴェロドヴィンスクは、バレンツ海の戦闘艦支隊への4発の魚雷フィジークの実弾射撃を成功裏に実行しました。
これは、潜水艦がセヴェロドヴィンスク(市)で修理を終え、試験運用を完了した後の初めての戦闘演習でした。
同プロジェクト艦は、弾薬として30基の魚雷を満載します」
多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は、2016年3月末に戦闘演習の為に出航すると伝えられましたが、それが今回の北方艦隊の演習だったようです。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
この演習で「セヴェロドヴィンスク」は、2014年末頃に採用された最新鋭魚雷「フィジーク」を4発発射したという事です。
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]
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