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ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフは近代化改装によりウラン対艦ミサイルを装備する

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ブログ『bmpd』より
2016年4月3日1時2分配信
【大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」はミサイル複合体「ウラン」を受け取る】

2016年3月30日にウラジオストク金角湾艦船修理工場「ダーリザヴォード」のドックへ入渠した太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」の本格的な近代化改装工事が始まります。


近代化される「マルシャル・シャーポシニコフ」の為の新たな機器は既に発注され、近代化改装を担当する「ダーリザヴォード」と各メーカーの供給契約も締結されています。

[対艦ミサイル複合体3S-24「ウラン」]
2015年7月31日に契約締結/18ヶ月以内に納入
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元々は輸出用として開発され、ロシア海軍の現用艦では、プロジェクト20380コルベットプロジェクト61警備艦「スメトリーヴイ」プロジェクト11661警備艦「タタールスタン」に搭載されている比較的小型の対艦ミサイルです。
これまで「マルシャル・シャーポシニコフ」には対艦ミサイルは無く、対艦攻撃も可能な対潜ミサイル「ラストルブ」のみでしたが、就役から30年を経てようやく対艦ミサイルが搭載されます。

[汎用艦載砲射撃管制システムMR-123-02/3「バギラ」]
2015年5月28日に契約締結/12ヶ月以内に納入
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「マルシャル・シャーポシニコフ」にも搭載されているロシア海軍30mm6連装機関砲AK-630の管制用レーダーMR-123「ヴィンペル」に代わる新型管制レーダーです。
「ヴィンペル」AK-630 30mm機関砲しか管制できませんでしたが、「バギラ」30mm機関砲に加え、57mm砲、76mm砲、100mm砲、更には揚陸艦に搭載される122mm対地ロケット砲も管制できます。
既に同型艦の「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「セヴェロモルスク」、「アドミラル・トリブツ」「バギラ」へ換装されています。
この他、大型揚陸艦「カリーニングラード」にも搭載されています。

[自動化通信複合体R-779-28]
2015年12月23日に契約締結/12ヶ月以内に納入

[汎用検出用電波位置特定ステーション(レーダー)MR-710]
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[検出用電波位置特定ステーション(レーダー)5P-30N2]

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2016年2月2日に契約締結/2016年末までに納入
「マルシャル・シャポシニコフ」の現用のレーダーMR-760を代替する新たなレーダーです。

[対電波妨害保護複合体TK-25-2]
2015年中に契約締結/16ヶ月以内に納入


「マルシャル・シャーポシニコフ」の近代化改装案はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」により作成され、2015年4月27日に承認されました。

近代化改装を終えて「マルシャル・シャーポシニコフ」が復帰するのは2018年以降になります。
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