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ロシア海軍第5世代原潜ハスキー級は多用途原潜と戦略原潜を統合する?

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『タス通信』より
2016年4月4日22時41分配信
【統合造船業営団:原子力潜水艦「ハスキー」は多目的潜水艦と戦略潜水艦の性質を兼ね備える】
モスクワ、4月4日/タス通信

第5世代潜水艦プロジェクト「ハスキー」は、多目的潜水艦戦略潜水艦の性質を取り込み、最大限統一する。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ『エコー・モスクワ』の生放送で表明した。

「第5世代潜水艦プロジェクトについては積極的に討議されており、様々な種類の技術的課題が事前に用意され、作業が進められています。
それは、物理的フィールドの観点から見て完全に違う潜水艦となります。
この潜水艦は、一連の重要な要素である戦略及び多目的を統一したものとなります」

彼は話した。

ラフマノフは、原子力潜水艦「特徴的な兵装となる」が、『統合造船業営団』の前に置かれた課題は、「国防省の為に意図されたより良い価値を受け取る」為の最大限の統一の達成であると説明した。

「私共は、2017年~2018年に第4世代潜水艦の開発を完了し、この年に第5世代潜水艦の開発が始まっていない場合、その完成は2030年よりも前にはならないでしょう」
ラフマノフ
は、原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」の作成が可能になる時期について言及した際に強調した。

以前に『統合造船業営団』が発表したように、第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」の外観の形成及び草案モデルの作成は2年後に完成する。
第5世代多目的潜水艦の開発は、サンクトペテルブルク「マラヒート」設計局で行なわれている。
現在、ロシアでは第4世代多目的潜水艦プロジェクト「ヤーセン」シリーズが建造されている。


ソ連/ロシア海軍攻撃原潜(多用途原潜)を手掛けてきた「マラヒート」機械製造局は、既に第5世代多用途原子力潜水艦「ハスキー」の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原潜ハスキー級の開発は進められている]

第5世代多用途原子力潜水艦「ハスキー」は、モジュール方式(基本型は攻撃原潜であり、有翼ミサイル区画を挿入すれば有翼ミサイル原潜になる)となるようです。
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦はモジュール方式となる]

この他、旧ソ連海軍「アルファ」級のような大幅な自動化による省力化も検討されています。
[ロシア海軍は自動化原潜の建造を検討する]

「ハスキー」級には、現在開発中の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」が装備されます。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級は極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"を装備する]

ロシア造船業界の総元締・総本山である『統合造船業営団』は、「ハスキー」級の設計原案は2018年には出来上がると発表しました。
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の設計原案は2018年に出来上がる]


そして今回、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級多用途原潜戦略原潜を統合すると発言しました。
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上記のように、「ハスキー」級はモジュール方式(基本型は攻撃原潜であり、有翼ミサイル区画を挿入すれば有翼ミサイル原潜になる)となりますが、有翼ミサイル区画以外にも、弾道ミサイル区画を挿入して戦略原潜にする事も検討されているようです。

以前、『統合造船業営団』は、第5世代戦略原子力潜水艦開発の具体的な作業は行なわれていないと言っていますが、「ハスキー」級戦略原潜も兼ねる事になるので、純粋な(第5世代の)戦略原潜を開発する必要が無くなったのでしょうか。
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