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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に砲撃訓練を行なった

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年4月15日15時4分配信
【(バルト)艦隊の艦は仮想敵の空中及び海上目標を破壊した】
モスクワ、4月15日-ロシア通信社ノーボスチ

バルト艦隊コルベット「ボイキー」及び警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の乗組員は、査察を受けている間に仮想敵の空中及び海上目標を破壊した。
金曜日、バルト艦隊の代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐は報道機関へ伝えた。

西方軍管区司令官アンドレイ・カルタポロフ大将は、コルベット「ボイキー」に乗ってバルト艦隊の艦の活動を評価し、船員の素晴らしい専門的な技量に注目した。

「バルト艦隊の冬期訓練期間を総括する査察の枠組みにおいて、コルベット"ボイキー"と警備艦ヤロスラフ・ムードルイの乗組員は、空中及び海上目標への砲射撃を実行しました」
マトヴェーエフ
は話した。

彼によると、艦の電波位置特定検出手段(レーダー)は、2つの空中目標グループを捕捉、追尾した。
高速かつ低空飛行という想定の仮想敵の役割は、バルト艦隊海軍航空隊前線爆撃機Su-24対潜ヘリコプターKa-27が演じた。
空中標的として使用された航空爆弾SAB-250は、前線爆撃機Su-24により投下された。

「艦は電波電子戦手段を活性化させ、能動的及び受動的干渉を提供しました。
射撃境界線へ接近した目標に対し、コルベット(と警備艦)の乗組員は、艦載複合体A-190及びAK-100、コールチク及びAK-630からの実地射撃を行ない、仮想敵機は破壊されました」
バルト艦隊
の代理人は指摘した。

空中目標を破壊する任務を遂行した後、艦は、仮想敵の戦闘艦支隊を模した曳航された盾船砲複合体を発射した。
全ての目標への射撃の結果、それは破壊された。
「加えて、艦は、艦隊の海軍航空隊のヘリコプターKa-27PLと連携し、対機雷・対潜防衛、移動中のヘリコプターの発着艦及びホバリング課題へ取り組み、連携機動、組織的連携及び通信の要素に取り組みました」
マトヴェーエフ
は付け加えた。


ロシア海軍バルト艦隊プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年6月19日竣工/7月24日就役)は、2014年8月から2015年2月まで長期遠洋航海を行ない、太平洋方面のインドネシアまで進出しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、ガスタービンエンジン(高速航行用)の1基が破損し、修理されることになりました。

ロシア海軍艦艇用ガスタービン機関の製造(ユニットの最終組立)や修理に関してはウクライナ(「ゾーリャ機械設計」社)に依存していましたが、2014年3月以降、ウクライナとの関係が悪化し、もはやウクライナに頼る事は出来なくなりました。
そこで、ガスタービンエンジンの製造や修理はロシア国内で行なう事になりました。
[ガスタービンエンジン代替問題]

「ヤロスラフ・ムードルイ」ガスタービンは、サマーラで修理されることになりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイは2016年初頭に復帰する]

ガスタービンの修理が完了した「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2016年3月初頭からカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で係留試験を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイはガスタービンエンジン修理後の係留試験を行なった]

その後、ロシア海軍へ復帰し、今回の記事の通り、バルト艦隊の演習へ参加して艦載砲(AK-100 100mm単装砲高射ミサイル砲複合体「コールチク」)の実弾射撃を実施しました。


プロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2013年5月16日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[コルベット「ボイキー」はロシア海軍へ就役した]

就役後は度々バルト艦隊の演習へ参加しています。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]
[ロシア海軍バルト艦隊の3隻の最新コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]

そして今回は、オーバーホールを終えて現役復帰した警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」のモニタリング役として演習へ参加しました。
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