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ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ソーブラジテルヌイ"はエンジンのオーバーホールを行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年4月22日12時13分配信
【ディーゼルが分解されたコルベット「ソーブラジテルヌイ」は5月末に復帰する】

4月初頭からサンクトペテルブルク企業『北方造船所』においてディーゼルエンジンの修理を行なっているバルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、5月末に工場水域を去り、常時駐屯所へ向かう。

現在、『北方造船所』の専門技術者は、同艦の船外海水バルブの作業を実施しており、モスクワ州『コロムナ工場』の専門技術者は、コルベットディーゼルエンジンを完全に分解した。

『海軍産業』造船業界の情報提供者から伝えられた所によれば、同艦には深刻な事態は何も起こっていない。
「ソーブラジテルヌイ」における作業の大部分は、日常的な性質のものである~様々な業界の専門技術者が、摩耗及び不調の可能性の程度を見定める為にコルベットの機器を検査する。

注目されるのは、プロジェクト20380コルベットは動力装置が「弱点」であり、それは頻繁にトラブルを起こしているという事である。
2012年、「ソーブラジテルヌイ」は機関室で火災を起こした。
この為、同艦は国際海軍演習への参加を取り止めた。

2014年秋、コルベット「ストイーキー」は、4基の内の3基のディーゼル発電機が一度に故障した。
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この内の1基は、サンクトペテルブルクからバルチースクへの同艦の移動中に破損した。

同プロジェクトのコルベット「ステレグーシチー」は、2015年3月に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で修理が行なわれ、その1ヶ月後、演習時に同艦の機関室で火災が発生した。
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コルベットは再び修理が必要となった。
事件後、同艦の艦長と副長は更迭された。


[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]


プロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」は、2003年5月20日に起工され、2010年3月31日に進水、2011年10月14日に就役しました。
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

就役後はバルト艦隊に配備され、2012年3月1日付のロシア海軍総司令官指令により親衛称号が授与され、同年7月29日に親衛海軍旗授与式典が開催されました。

2012年9月2日、機関室から出火して損傷し、2013年5月中旬に修理を終えて復帰しました。
[コルベット「ソーブラジテルヌイ」は修理を終えて復帰した]

ロシア海軍で初めて高射ミサイル「リドゥート」を搭載した「ソーブラジテルヌイ」は、、度々このミサイルの発射訓練を行なっています。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを発射した]
[バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」のリドゥ―ト艦対空ミサイルは対艦ミサイルを撃墜した]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを海上目標へ命中させた]
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット"ソーブラジテルヌイ"は対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]

他の同型艦と共に演習へ参加する事も有ります。
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]
[3隻のステレグーシチー型コルベットは対艦ミサイルを同時に発射した]
[ロシア海軍バルト艦隊のプロジェクト20380コルベットは4隻揃って演習に参加した]

この他、太平洋艦隊向けに建造された同型艦「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員の訓練も「ソーブラジテルヌイ」で行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新型コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」乗組員はバルト海での研修を終えた]


そして、就役から5年以上が経過した「ソーブラジテルヌイ」は、建造元の『北方造船所』(サンクトペテルブルク)へ戻り、ディーゼルエンジンなどのオーバーホールが行なわれる事になりました。

プロジェクト20380コルベットは、『コロムナ工場』で製造された「ディーゼルユニットDDA12000」(ディーゼルエンジン「16D49」2基から成るユニット)を搭載しています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]
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