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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイは地中海東部へ向かった


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月5日12時36分配信
【警備艦「ラードヌイ」はセヴァストーポリから地中海へ出航した】
モスクワ、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア黒海艦隊警備艦「ラードヌイ」は、木曜日、遠距離航海の枠組みにおいてセヴァストーポリから地中海へ出航した。
同艦隊の情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐は報道機関へ伝えた。

「本日、準備活動のサイクルを完了した黒海艦隊の警備艦ラードヌイは、遠距離航海の為にセヴァストーポリから出航しました」
彼は話した。

黒海艦隊、太平洋艦隊、北方艦隊戦闘艦及び支援船10隻以上が派遣され、乗組員は地中海常設グループの一員として任務を遂行している。


プロジェクト1135警備艦(NATOコード名「クリヴァクI」)「ラードヌイ」は、クリミア半島ケルチ市「ザリフ」造船所で1979年5月25日に起工され、1980年5月7日に進水、1980年12月29日にソ連海軍へ納入され、1981年2月25日に海軍旗初掲揚式典(就役式典)が開催され、黒海艦隊へ編入されました。

就役後は、度々地中海へ派遣されています。

2009年10月、バルト海で実施される演習へ参加する為に同海域へ向かう途中、大西洋上で消息を絶った貨物船「アークティック・シー」の捜索を命じられ、ハイジャックされていた同船を救出しました。
[ロシア海軍フリゲート、貨物船「アークティック・シー」ハイジャック犯を拘束]
[ロシア警備艦「ラドヌイ」はセヴァストーポリへ戻る]

2011年12月から2012年1月中旬まで重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ参加しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
[フリゲート「ラードヌイ」はセヴァストーポリへ帰港した]

2013年から2014年までセヴァストーポリの艦船修理工場でオーバーホールが実施され、2014年12月下旬、修理後の試験航海を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリヴァクI級フリゲート"ラードヌイ"は修理後の最初の航海を終えた]

2015年2月初頭から5月下旬まで地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはクリミアへ帰ってきた]
この間、2015年5月下旬には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』(第1段階)へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年9月下旬から10月初頭まで地中海東部へ派遣され、同海域での演習に参加しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2016年2月上旬には黒海艦隊の抜き打ち演習へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊は『抜き打ち演習』を実施する]

そして2016年5月5日、警備艦「ラードヌイ」地中海東部へ向かいました。


地中海東部における最近のロシア海軍の動向としては、4月22日に軍用輸送船「ヴォログダ-50」(黒海艦隊)、4月25日に大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)、5月4日に大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)ボスポラス海峡を北上し、地中海東部から黒海へ戻っています。

代わりに、4月26日に大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)、5月4日に大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)ボスポラス海峡を南下し、地中海東部へ向かいました。

これらの大型揚陸艦輸送船は、「シリア・エクスプレス」と呼ばれるシリアへの輸送任務に就いています。


現在、地中海東部に居るロシア海軍の艦船は、少なくとも9隻になります。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊、地中海作戦連合部隊旗艦)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
小型ロケット艦「セルプホフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(黒海艦隊)
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」(黒海艦隊)
中型偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)
工作船PM-138(黒海艦隊)
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