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ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレは進水した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月5日13時50分配信
【潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は極東で進水した】
モスクワ、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト877「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」アムール造船工場で進水した。
木曜日、『統合造船業営団』広報サービスは発表した。

潜水艦は1991年にアムール造船工場で建造された。
2003年に潜水艦は修理の為に沿海地方へ回航され、その後、アムール造船工場へ移動し、現在も滞在している。

「アムール造船工場の艤装-引渡基盤において、プロジェクト877ワルシャワンカ大型ディーゼル潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレが進水しました」
声明では、こう述べられた。

『統合造船業営団』は、潜水艦を水上へ進水させる為の工程は、完全に規則に沿って進められ、困難は無かった事を指摘した-潜水艦は、水で満たされた輸送進水ドック「ゼーヤ」から浮上し、その後、2隻の曳船により誘導され、艤装埠頭へ係留された。
間もなく「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は係留試験へ取り掛かり、その後、航行試験を行なう。


[潜水艦B-187]

プロジェクト877大型潜水艦B-187は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場で1991年5月7日に起工され、同年10月5日に進水、そして同年12月30日には受領-引渡証書への署名が行なわれ、ソ連海軍へ納入されました。
翌1992年に太平洋艦隊へ正式編入、第182独立潜水艦旅団の所属となり、カムチャツカ半島へ配備されました。

1993年1月~3月、1994年8月~9月、1995年3月15日~4月28日に戦闘勤務を実施。

1997年8月、東南アジアでの兵器展示会への参加準備の為、ウラジオストクへ回航されました。
1997年10月にはタイの展示会「タイ-97」(10月20日~27日)へ参加し、11月にはベトナムカムラン湾へ停泊、翌12月にはマレーシアの展示会「リマ-97」(12月2日~8日)へ参加しました。
この双方の展示会において、B-187は、輸出用潜水艦プロジェクト636「見本」として出展されました。
この時、西側は、本艦の艦名をBN-529「ロシア」と勘違いしています。

東南アジアから帰港後、B-187ウラジオストク(ウリス湾)第19潜水艦旅団へ転属しました。

2003年、B-187は修理の為、ボリショイ・カーメニへ回航、その後、近代化改装を行なう為、コムソモリスク・ナ・アムーレ市アムール造船工場へ回航され、現在に至っています。

就役から24年が経過した2015年7月20日に「コムソモリスク・ナ・アムーレ」と命名されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のキロ級潜水艦B-187はコムソモリスク・ナ・アムーレと命名された]

2015年10月には造船台を出渠し、浮きドック「ゼーヤ」へ載せられ、引き続き艤装工事が進められました。
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そして2016年5月5日、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」は再び進水し、艤装岸壁へ係留されました。

今後は係留試験と航行試験が実施されます。


現在、太平洋艦隊には8隻のプロジェクト877潜水艦が配備されていますが、この内の何隻かは近代化改装され、更にはプロジェクト06363潜水艦6隻が新たに建造されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する]
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