fc2ブログ

ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年5月5日15時14分配信
【新たなフリゲートの為の国産タービンは2017年にならなければ登場しない】

先進フリゲート・プロジェクト22350の為のロシア製ガスタービン装置の試作モデルは2017年に試験へと向かう。
軍事造船所『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフは発表した。


『フォンタンカ』が伝えたように、輸入代替プログラムの枠組みにおいてロシアガスタービンエンジン作成計画が合意され、基盤企業の建設は科学生産合同『サトゥルン』に委ねられている。

「建造されるプロジェクト22350艦への生産品の供給は2017年末に始まります」
イーゴリ・ポノマリョフ
は発言した。

現在、ロシア海軍の為に3隻のプロジェクト22350が建造されており、もう1隻-同プロジェクトのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」北方艦隊で試験が行われている。

生産艦の建造は、ウクライナとの協力が破棄されたが故に遅延する。
特に、今、業界には同シリーズ2番艦-「アドミラル・カサトノフ」の為の完全な動力装置一式が在り、3隻目の「アドミラル・ゴロフコ」は、ウクライナとの関係が破棄された事に関連し、受け取った機器は完全では無い。

5月4日・水曜日、国防相セルゲイ・ショイグは、国家軍備計画において、6隻の新たなフリゲートは、2020年では無く2025年でなければ軍備採用されないと述べた。

プロジェクト22350艦の排水量は4500トン、全長135メートル、幅16メートル、最大速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗員180-210名。

フリゲートの兵装は、口径130mmの艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、そして高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」である。


[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク「北方造船所」で4隻が起工され、この内の2隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2014年11月から洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"はバレンツ海で海上目標への砲撃試験を行なった]
同艦は2016年12月にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[最新鋭のプロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、現在艤装中です。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2016年11月に乗組員を受け入れる]
同艦は2017年12月にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2016年に進水が予定されています。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]

当初、プロジェクト22350は、2020年までに6隻~8隻がロシア海軍へ引き渡される計画でした。

プロジェクト22350は、通常航行用のディーゼルと高速航行用のガスタービンを組み合わせた複合機関ですが、この内のガスタービンM90FRは、ロシアウクライナの共同開発であり、主な部品はロシアで製造し、ガスタービンエンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

プロジェクト22350の場合、1番艦と2番艦のガスタービンは納入されましたが、3番艦以降の供給は途絶えました。
この為、ガスタービンの最終組立もロシア国内で行なう事になりましたが、その生産が軌道に乗るのは2018年になります。
[ロシアは2018年から艦艇用ガスタービンを量産する]

この影響の為か、当初の計画は修正され、2025年までにプロジェクト22350フリゲート6隻をロシア海軍へ引き渡す事になりました。
[新世代フリゲート・プロジェクト22350は2025年までに6隻がロシア海軍へ就役する]

そして今回、ロシア造船業の総元締である『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、プロジェクト22350の為のロシア製ガスタービン(M90FR)、つまり、3番艦以降に搭載されるガスタービンは2017年末から供給が開始されると改めて表明しました。
関連記事
スポンサーサイト