大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフは出動態勢にない
6月17日の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(セヴァストーポリ)

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【黒海艦隊の船の戦闘準備体制は高レベルへ移行していないと艦隊は発表した】
モスクワ、6月18日-ロシア通信社ノーボスチ
黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」乗組員は、毎日通常のスケジュールに従い勤務しており、艦隊司令部から戦闘準備態勢を高レベルへ移行させる指示は下されていない。
月曜日、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」の士官はロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼は、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」及び「ツェーザリ・クニコフ」がシリアへの航海準備を完了したという一部メディアの報道に対しコメントした。
「毎日、乗組員の30パーセントは沿岸へ行っており、我が艦は戦闘準備態勢の高レベルへの移行ケースから除外されています」
士官は述べた。
彼は、黒海艦隊の戦闘艦全ては、常に12時間ごとに航海準備を行なう事を指摘した。
戦闘任務の指示を受けた時、艦の戦闘準備は「通常」から「高レベル」へ移行する。
「戦闘準備態勢が高レベルの場合、乗組員が沿岸へ行く事は禁止されます。
ですがフィリチェンコフ乗組員は、毎日市内へ出かけており、士官と家族は、契約により朝まで家に居ます」
士官は述べた。
彼によると、この状況は、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を含め、全ての部隊所属の揚陸艦においても同様である。
前日、黒海艦隊の情報提供者はロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」がタルトゥースのロシア連邦国防省の施設保護の為、海軍歩兵支隊を乗せてシリアのタルトゥース港へ派遣されたというメディアの報道を否定した。
メディア(アメリカのテレビ局CNNを含む)は、アメリカ国防総省(ペンタゴン)の情報提供者の話を引用して伝えた。
シリアでは、一年以上前から反政府活動が続いており、国家治安機関との武力闘争へと拡大している。
新たな武力闘争事件及び犠牲者に関する報道は、国際連合特使コフィ・アナンの計画に従って同国の休戦が宣言され、国際連合オブザーバーが監視しているという事実にも関わらず、4月中旬から途絶える事は無い。
国際連合の統計によると、シリア紛争の犠牲者総数は12000名を超え、23万名の難民が出ており、約100万人が人道援助を必要としている。
シリア当局は、反政府武装勢力との衝突により、2500人以上の軍人とシリア治安機関職員が死亡し、武装勢力による民間人の死者は3200名を超えたと主張している。
(2012年6月18日13時47分)
『インタファクス』より。
2012年6月18日11時42分配信
【ロシアはシリア沿岸への戦闘艦派遣を計画する】
2012年6月18日12時24分配信
【ロシア艦はシリアの海軍駐留拠点の安全を保障する】
『インタファクス』は、「ロシア海軍総司令部の情報提供者」の話を引用し、ロシア黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」、「ツェーザリ・クニコフ」、救助曳船SB-15が、シリアのタルトゥースへ行く準備を整えていると報じました。
そこで今回、ロシア通信社ノーボスチは、渦中の「ニコライ・フィリチェンコフ」の乗組員(士官)に直接話を聞いたというわけです。
そして「ニコライ・フィリチェンコフ」の士官は、上記の『インタファクス』などの報道を完全に否定したという事です。
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」のシリア行きの情報は、これまでにも何度も否定されています。
[大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ向かっていない]
[ロシア黒海艦隊艦艇はシリアへの航海を準備する]
ちなみに、『インタファクス』の記事でシリアへ行くと報じられた救助曳船SB-15について。
『黒海艦隊公式サイト』より
【救助曳船SB-15】
1966年に就役した同船は、1997年にウクライナ海軍へ譲渡されており、もはやロシア海軍には在籍していません。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【黒海艦隊の船の戦闘準備体制は高レベルへ移行していないと艦隊は発表した】
モスクワ、6月18日-ロシア通信社ノーボスチ
黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」乗組員は、毎日通常のスケジュールに従い勤務しており、艦隊司令部から戦闘準備態勢を高レベルへ移行させる指示は下されていない。
月曜日、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」の士官はロシア通信社ノーボスチに伝えた。
彼は、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」及び「ツェーザリ・クニコフ」がシリアへの航海準備を完了したという一部メディアの報道に対しコメントした。
「毎日、乗組員の30パーセントは沿岸へ行っており、我が艦は戦闘準備態勢の高レベルへの移行ケースから除外されています」
士官は述べた。
彼は、黒海艦隊の戦闘艦全ては、常に12時間ごとに航海準備を行なう事を指摘した。
戦闘任務の指示を受けた時、艦の戦闘準備は「通常」から「高レベル」へ移行する。
「戦闘準備態勢が高レベルの場合、乗組員が沿岸へ行く事は禁止されます。
ですがフィリチェンコフ乗組員は、毎日市内へ出かけており、士官と家族は、契約により朝まで家に居ます」
士官は述べた。
彼によると、この状況は、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を含め、全ての部隊所属の揚陸艦においても同様である。
前日、黒海艦隊の情報提供者はロシア通信社ノーボスチのインタビューに対し、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」がタルトゥースのロシア連邦国防省の施設保護の為、海軍歩兵支隊を乗せてシリアのタルトゥース港へ派遣されたというメディアの報道を否定した。
メディア(アメリカのテレビ局CNNを含む)は、アメリカ国防総省(ペンタゴン)の情報提供者の話を引用して伝えた。
シリアでは、一年以上前から反政府活動が続いており、国家治安機関との武力闘争へと拡大している。
新たな武力闘争事件及び犠牲者に関する報道は、国際連合特使コフィ・アナンの計画に従って同国の休戦が宣言され、国際連合オブザーバーが監視しているという事実にも関わらず、4月中旬から途絶える事は無い。
国際連合の統計によると、シリア紛争の犠牲者総数は12000名を超え、23万名の難民が出ており、約100万人が人道援助を必要としている。
シリア当局は、反政府武装勢力との衝突により、2500人以上の軍人とシリア治安機関職員が死亡し、武装勢力による民間人の死者は3200名を超えたと主張している。
(2012年6月18日13時47分)
『インタファクス』より。
2012年6月18日11時42分配信
【ロシアはシリア沿岸への戦闘艦派遣を計画する】
2012年6月18日12時24分配信
【ロシア艦はシリアの海軍駐留拠点の安全を保障する】
『インタファクス』は、「ロシア海軍総司令部の情報提供者」の話を引用し、ロシア黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」、「ツェーザリ・クニコフ」、救助曳船SB-15が、シリアのタルトゥースへ行く準備を整えていると報じました。
そこで今回、ロシア通信社ノーボスチは、渦中の「ニコライ・フィリチェンコフ」の乗組員(士官)に直接話を聞いたというわけです。
そして「ニコライ・フィリチェンコフ」の士官は、上記の『インタファクス』などの報道を完全に否定したという事です。
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」のシリア行きの情報は、これまでにも何度も否定されています。
[大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ向かっていない]
[ロシア黒海艦隊艦艇はシリアへの航海を準備する]
ちなみに、『インタファクス』の記事でシリアへ行くと報じられた救助曳船SB-15について。
『黒海艦隊公式サイト』より
【救助曳船SB-15】
1966年に就役した同船は、1997年にウクライナ海軍へ譲渡されており、もはやロシア海軍には在籍していません。
- 関連記事
-
- 大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフ及びカリーニングラードはシリアへ向かっていない
- 大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフは地中海へ向かっていない
- 大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフは出動態勢にない
- 大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフはシリアへ向かっていない
- ロシア黒海艦隊艦艇はシリアへの航海を準備する
スポンサーサイト