ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはキプロスで戦勝記念日を祝った
- カテゴリ:地中海情勢(2015-2016年)


『タス通信』より
2016年5月9日10時26分配信
【ロシア連邦海軍の艦はキプロスで戦勝記念日に敬意を表した祝賀会を開催した】
ニコシア、5月9日/タス通信特派員イリヤ・イワノフ
数日前にキプロスの港湾都市リマソールへ到着した黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」で、大祖国戦争の戦勝記念日へ捧げられる祝賀行事が開催された。
ロシア艦の祝賀会の一環として、公式にロシア連邦旗が掲揚され、その後、ロシア連邦海軍黒海艦隊船員が参加する軍事行進が行われた。
その後に「スメトリーヴイ」では、全ての列席者の為の見学旅行と小さな祭日コンサートが用意された。
「それは、祖国を遠く離れた人々にとって素晴らしい祭日となりましたが、我々の人民の為の偉大なる日が全国で共に御祝いされる事を願っております。
このような機会を提供してくれたロシア軍司令部へ感謝します」
観客の1人は話した。
以前の月曜日、キプロスのリマソール市では、大祖国戦争を追憶する公開イベント「不滅の連隊」が開催され、その後、同島の様々なアーティストグループが参加する大衆コンサートが市の広場で始まった。

ロシア黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」(1969年10月21日就役)は、2016年3月6日にセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向かった]
3月7日にボスポラス海峡を南へ通過し、地中海へ入りました。

その後、地中海東部へ滞在していましたが、5月初頭にキプロスのリマソール港を訪れました。
そして大祖国戦争勝利71周年記念日の(2016年)5月9日、リマソール港で戦勝記念日祝賀行事を開催しました。
祝賀会には「スメトリーヴイ」乗員の他にキプロス在住ロシア人も参加しました。
記事中で触れられている「不滅の連隊」というのは、大祖国戦争へ参加した将兵(故人)を親類に持つ人が、その写真を持って行進するイベントです。
【「不滅の連隊」公式サイト】
2015年5月9日にモスクワで開催された「不滅の連隊」行進
地中海東部における最近のロシア海軍の動向としては、5月6日に警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)と軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)、5月8日にはサルベージ船KIL-158(黒海艦隊)がボスポラス海峡を南下して地中海へ入っています。
これと入れ違いに5月6日には大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)がボスポラス海峡を北上し、黒海へ戻りました。
大型揚陸艦や輸送船は、「シリア・エクスプレス」と呼ばれるシリアへの輸送任務に就いています。
現在、地中海東部には少なくとも11隻のロシア海軍艦船が展開しています。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊、地中海作戦連合部隊旗艦)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
小型ロケット艦「セルプホフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(黒海艦隊)
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」(黒海艦隊)
サルベージ船KIL-158(黒海艦隊)
中型偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)
工作船PM-138(黒海艦隊)
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