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ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した


『タス通信』より
2016年5月17日10時48分配信
【海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は地中海のロシア連邦海軍グループの一員として加わった】
モスクワ、5月17日/タス通信

黒海艦隊海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、戦力ローテーションの枠組みにおいて、地中海ロシア海軍グループの一員としての任務遂行を開始した。
火曜日、同艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

「数日前にノヴォロシースクから出航した黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは、地中海の海軍常設グループの一員として任務を遂行する為に到着しました」
彼は話した。

トルハチェフは、「ワレンチン・ピクリ」が、2016年2月中旬から地中海に滞在していたグループの海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代すると説明した。

「現在、地中海では、北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦艇及び補助船が任務を遂行しています」
艦隊の代理人は付け加えた。


プロジェクト266ME海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は、元々はインド海軍向けとして1990年に起工されましたが、その後、インドが発注をキャンセルした為にロシア海軍へ引き取られる事になり、2000年5月30日に進水し、2002年1月20日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

2002年6月~7月、「ワレンチン・ピクリ」ノヴォロシースクへ回航され、黒海艦隊へ編入されました。


就役以来、一度も黒海から出た事のない「ワレンチン・ピクリ」ですが、2016年5月12日-13日頃にノヴォロシースクを出航し、5月14日にはボスポラス海峡を南下しました。
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そして5月17日までにシリア沖へ到着しました。


「ワレンチン・ピクリ」は、2016年2月中旬から地中海東部へ派遣されている海洋掃海艦「コヴロヴェツ」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]

ロシア海軍は、交代で掃海艦1隻を常にシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


現在、地中海東部には、少なくとも14隻のロシア海軍艦船が滞在しています。
今回の黒海艦隊広報部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ氏の発表によると、15隻以上ですが。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊、地中海作戦連合部隊旗艦)
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊)
警備艦「ラードヌイ」(黒海艦隊)
小型ロケット艦「セルプホフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「サラトフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(北方艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(黒海艦隊)
救助曳船「プロフェッソル・ニコライ・ムールイ」(黒海艦隊)
サルベージ船KIL-158(黒海艦隊)
中型偵察艦SSV-201「プリアゾヴィエ」(黒海艦隊)
工作船PM-138(黒海艦隊)
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