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ロシア海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月19日14時18分配信
【(ロシア)国防省は2025年には航空母艦建造の為の契約を締結できるだろう】
モスクワ、5月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までには締結できるだろう。
木曜日、国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団へ語った。

「大方、それ(註:将来空母の建造契約の締結)は2025年末までには実行されるでしょう。
我々には、クルイロフセンターから提示された3つの設計案が有ります。
大体において、それ(註:将来空母の設計案)は、なかなか良いですね」

彼は、展示会『ヘリロシア-2016』の最中に記者の質問に答え、こう話した。

現在、ロシア連邦海軍の戦闘編制には、1隻の航空巡洋艦-「アドミラル・クズネツォフ」が在籍している。
以前、ロシア連邦国防省は、正規空母の建造に関する問題は、5年後よりも前に決定される事は無いと発表した。
2020年までの国家軍備プログラムにおいて、正規空母の建造は意図されていない。

以前、「統合造船業営団」国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフは、2007年にロシア連邦国防省から発注された核動力装置を有する正規空母の開発は、ネヴァ川計画設計局により進められているとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
彼によると、営団は企業協力、費用、建造時期を既に定めているが、2015年から2017年の国家防衛発注の課題に、正規空母の作成は提示されていない。


[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母建造の中核となるのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

「セヴマシュ」以外の造船所(サンクトペテルブルク市の)の建造への参加も考慮されています。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]
[サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]


そして今回、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結されると発言しました。
つまり、次の「2018-2025年の国家軍備プログラム」の枠組みにおいて建造されるという事のようです。
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