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ロシア海軍へ水陸両用ヘリコプターMi-14が復活する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月19日13時59分配信
【(ロシア)国防省はヘリコプターMi-14の生産再開を計画する】
モスクワ、5月19日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省水陸両用対潜ヘリコプターMi-14の生産再開を計画している。
木曜日、国防相代理ユーリー・ボリソフは記者団へ語った。

「そうですね、この課題に沿った作業は既に進められておりますよ」
国防相代理は展示会『ヘリロシア-2016』の最中にロシア通信社ノーボスチ特派員の質問に答え、こう話した。

核爆弾を搭載し、殆ど半径1キロメートル以内の潜水艦を破壊できる水陸両用ヘリコプターMi-14型は1960年代に開発された。

近年においては、冷戦時代にソヴィエト領海内で西側(恐らくはアメリカ)の潜水艦を成功裏に探り出した後にMi-14「有名になった」

1980年代にヘリコプターの生産は停止され、1996年にロシアは全ての対潜ヘリMi-14を退役させた~おそらくは、アメリカ合衆国からの圧力によって。

ヘリコプターの生産が再開された場合、新たなMi-14カザンヘリコプター工場で生産される。
近代化されたヴァージョンは、新たなエンジン、最新の電子機器、改善された誘導システムが装備される。
ヘリコプターは空中に長時間滞在し、水上に滞在する事も出来るとメディアは報じている。


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『ミル試作設計局』(現『M.l.ミル記念モスクワ・ヘリコプター工場』)が開発した水陸両用ヘリコプター(海面への着水が可能)Mi-14(NATOコード名「ヘイズ」)は1967年8月1日に試作機が初飛行し、1973年から1986年までに計273機が『カザン第387工場』で生産されました。
ベースになった機体はヘリコプターMi-8です。

Mi-14には対潜型、捜索救助型、掃海型などの派生型が存在し、ソヴィエト/ロシア海軍航空隊で使用され、ブルガリア、ベトナム、ドイツ民主共和国(東ドイツ)、ポーランド、キューバ、ユーゴスラビア、リビア、シリア、朝鮮民主主義人民共和国などへ輸出されました。

ロシア海軍航空隊からは既に退役していますが、現在でもウクライナポーランドなどで少数機が現役に在ります。


ロシアでは既に過去の機体となっているMi-14ですが、2015年から生産再開の話が何度も出てきました。


そして今回、ロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフ氏は、水陸両用ヘリコプターMi-14の生産再開計画が在る事を公式に認めました。

どのタイプが生産されるのかまでは明らかにされていませんが、可能性が高いのは捜索救助型でしょうか。
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