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ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は全く新しい設計となる

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年5月20日15時15分配信
【(ロシア)海軍の為の新たな艦上ヘリコプターは「ゼロ」から開発される】

現在、ロシア海軍の為に開発されている将来艦上ヘリコプターは、根本的に新しい機体となる:それは新たな材料と技術を使用し、「ゼロ」から設計される。
5月20日・金曜日、『カモフ』社の設計主任セルゲイ・ミヘーエフは表明した。


以前、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』総取締役代理アンドレイ・シビトフは、Ka-27に代わるロシア海軍の為の新たな艦上ヘリコプターの開発が進められていると述べた。

「将来海洋ヘリコプターの開発は基本ラインで始まっております。
これは単なる近代化では無く、根本的に新しいヘリコプターとなります。
同軸方式(二重反転ローター)は保持され、それが無くなる事など有り得ません~それは、以前の機体Ka-15、Ka-25、Ka-27にも提供されており、艦へ配置する為の条件の保障を可能にするものですからね」
『ロシア通信社ノーボスチ』
セルゲイ・ミヘーエフの談話を引用した。

彼は、ロシア連邦海軍の為の将来艦載ヘリコプターの開発に関し、『カモフ』の前には、機器の標準化及び統一化、更には、最新の材料および技術の使用といった新たな課題が置かれていると付け加えた。

「既にKa-27は、ほぼ30年間の長期に渡り運用されています。
それは自身の任務を遂行していますが、遅かれ早かれ、その機器は老朽化します」

設計主任は強調した。

彼は、現在、ヘリコプターKa-27の近代化プログラムが実行されており、これらの機体の運用期間は少なくとも10年は延長されると指摘した。

海軍海洋航空隊司令官イーゴリ・コジンは、『カモフ』商会海軍航空隊の為の根本的に新しいヘリコプターを2020年に作成すると発言している。


ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである「カモフ」は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。
これらのヘリコプターには、一貫して二重反転ローターが採用されました。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m
通常離陸重量:6970kg
最大離陸重量:7140kg

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m
通常離陸重量:10700kg
最大離陸重量:12000kg

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40(通常離陸重量12000-13000kg、最大離陸重量14000-15000kg)が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、ロシア海軍主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められており、機体寿命は10年間延長されます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、「カモフ」による新たな艦上ヘリコプターが開発されることになりました。
[ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される]
[ロシア海軍航空隊の為の新世代艦上ヘリコプターは2020年までに作成される]
[Ka-27の後継となるロシア海軍の新世代艦載ヘリコプターが開発される]

将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」(ヤツメウナギ)と命名されており、機体のサイズはKa-27よりも幾分小さくなるようです。
機体設計は全く新しいものとなりますが(つまりKa-27ベースにはならない)、二重反転ローターは受け継がれます。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプターはミノーガと命名された]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"の為の新たな通信システムが開発される]
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