クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月27日12時21分配信
【マトゥア島で日本軍が残した地下施設が調査される】
ハバロフスク、5月27日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦国防省とロシア地理学協会の学術探検においては海岸線上空の調査が実施され、第2次世界大戦以来残されているクリル列島のマトゥア島に建設された地下要塞の調査を開始した。
東方軍管区は金曜日に発表した。
現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省とロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
戦争時から、このクリルの島には3本の滑走路が残されており、学術探検の参加者は、飛行場と、それ(滑走路)の復活についての評価を行なう。
第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。

「病院船イルティシュ船上から艦上ヘリコプターKa-27PSが発艦し、サリチェフ火山、島の海岸及び沿岸線、地上に建設された要塞の調査とビデオ映像の撮影を実施しました。
以前に発見された地下に建設された要塞の調査が始まりました。
地下への進入が可能な通路及び建物間の回廊の探索が行なわれます」
報道では、こう述べられた。
実験施設での研究の為、学術探検の参加者が土壌、水、空気を採取した事は注目される。
潜水夫はマトゥア島の入り江と湾内の水路調査作業を実施した。
以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。
現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍の沿岸ミサイル部隊は駐留していますが、ロシア海軍の「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。
クリル諸島に駐留するロシア海軍の沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]
2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島にロシア海軍の「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]
2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」とサルベージ船KIL-168で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊はウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。
以後、現在までマトゥア島へ太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]
調査部隊には、数年前からナホトカでオーバーホールが行なわれ、最近に復帰した病院船「イルティシュ」も同行しています。

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。

『平和祈念展示資料館』公式サイトより
【千島・松輪島戦記(PDF)】
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