ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦はサンクトペテルブルクで建造される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月31日10時3分配信
【太平洋艦隊の為の潜水艦「ワルシャワンカ」はサンクトペテルブルクで建造される】
サンクトペテルブルク、5月31日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦太平洋艦隊の為のディーゼルエレクトリック潜水艦「ワルシャワンカ」シリーズは『アドミラルティ造船所』で建造されるが、発注の内の1つは『アムール造船工場』が受ける事も有り得るだろう。
火曜日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。
『アドミラルティ造船所』では、火曜日に黒海艦隊の為の6隻のプロジェクト636「ワルシャワンカ」潜水艦の最後となる「コルピノ」の進水式典が開催された。
「シリーズの建造はアドミラルティ造船所で行なわれるという決定が参謀本部により下されました」
同社の総取締役アレクサンドル・ブザコフは式典において話した。
同時に、アレクセイ・ラフマノフは、発注の内の1つは『アムール造船工場』が受ける事も有り得ると発言した。
「基本的に、シリーズはアドミラルティ造船所で建造されることになります。
私共は、アムール工場が発注を受ける事を除外するわけではありませんが、実際には、私共は、今、工場へ再び作業を指導しており、同社はようやく破産を免れ、長期に渡り経営は混乱している以上、私共は、そのような決定を下す前に熟慮しなければならないでしょう」
『統合造船業営団』のトップは話した。
彼は、『アムール造船工場』での「ワルシャワンカ」建造の可能性に関しては、2015年の同社の業務結果により、更なる今後の作業が決定されると付け加えた。
[プロジェクト06363潜水艦]
現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は4番艦まで就役しており、今年(2016年)には更に2隻が就役します。
全てサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されています。
プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代非核動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。
プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
[プロジェクト06363]
・B-261「ノヴォロシースク」(Б-261 Новороссийск)
建造番号01670
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役
黒海艦隊へ配備
・B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(Б-237 Ростов-на-Дону)
建造番号01671
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役
黒海艦隊に配備
・B-262「スタールイ・オスコル」(Б-262 Старый Оскол)
建造番号01672
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役
黒海艦隊に配備予定
・B-265「クラスノダール」(Б-265 Краснодар)
建造番号01673
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役
黒海艦隊に配備予定
・B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(Б-268 Великий Новгород)
建造番号01674
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定
・B-271「コルピノ」(Б-271 Колпино)
建造番号01675
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月末就役予定
黒海艦隊に配備予定

今年1月16日、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造が計画されている事を明らかにしました。
[6隻のプロジェクト06363(改キロ級)潜水艦がロシア海軍太平洋艦隊の為に建造される]
太平洋艦隊向けの6隻の06363潜水艦は、サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』かコムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』での建造が検討されており、2017年から建造を開始する予定です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦はコムソモリスク・ナ・アムーレ或いはサンクトペテルブルクで建造される]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦は2017年から建造を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦はコムソモリスク・ナ・アムーレとサンクトペテルブルクで建造される]
アドミラルティ造船所

アムール造船工場

そして今回、ロシア造船業界の総元締・総本山である『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフ氏は、太平洋艦隊向けの06363潜水艦は、基本的には『アドミラルティ造船所』での建造が決定された事を明らかにしました。

ラフマノフ氏は、6隻の内の一部を『アムール造船工場』で建造する可能性を完全に否定していませんが、建造されるとしても、1隻か2隻程度になりそうです。
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